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救助要請


 ――救助要請のあった階



「ダイナミック着地ッ!!」

 シュタッ!

「ちょ…階段全段飛ばし跳び!?」

「す…凄いですね…!」

「シノビだから…?」


 上からリント、エミーリア、シェリーが言い、私が先程やったダイナミック着地こと階段全段飛ばし跳びについてツッコミを入れる。

 …カノンのツッコミがいいと思ってたけど、こっちもなかなかいいわね。←

 それはさておき……

「で、ここが救助要請があった階ね?」

 私がそう聞くと、エミーリアが確認を取り「そうみたいです」と答えた。

「ふぅん……じゃあ、さっさと捜さないと……」

 何となく階段の方を振り返った。そして思わず固まってしまった。


「…………」


 リント達は気づかず、探索しようと歩き出そうとしている所だった。

「……ねぇ、ちょっとあれ見て」

「うん?どうしたの、ユヅ……」

 彼女達が振り返り、私が指した方を見た瞬間、先程の私と同じように固まった。






























 何せ…私が指した方……階段の上には…























 力尽きたハルニアが倒れていた。










 しかも…その手には……救助要請信号を出した為なのだろう、連絡機が握られていた。




「な…何で…階段の上に…」

「さ…さぁ…」

「色々凄いわね…」

「で、ですね…」

 リント、シェリー、私、エミーリアがそれぞれ反応する。いや…色々カオスなんだけど…

 というか、まさか階段の上にいるとは思わないんだけど!?

「と、兎も角!早く救助しないと!それと他の人達も捜さなきゃ…!」

「そ、それもそうね!」

 リントの言葉に頷き、エミーリアが即座にハルニアの介抱を始める。
 リントとシェリーが残りのメンバーを捜しに言ったが…ワリとすぐに戻ってきた。

 話しによれば、カノンとクオンは同じ場所に、ルイスはそこから少し離れた所に倒れていたんだとか。

 うーん…何となく読めたかも……

「救助かんりょー!じゃあ、街に戻るよー!」

 色々考えていると、リントがそう言ったのが聞こえ、私達は街に戻ることにした。

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