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黄金の翼


 冷気を纏った剣を振り下すと同時に残像を発生させる。

 パキパキと音を立てながら、イワオロペネレプの黄金の身体を氷が覆っていく。それを払う程の余力が少なくなってきているようだ…!

「──行け、スイヨウ!」

「言われなくても…わかってるぜ、トキワ!!」

 不敵な笑みを浮かべながら、スイヨウは翼を広げ、冷気を纏った剣を動きが鈍っている魔物に突き立てた。

 スイヨウの一撃がトドメとなり、黄金の翼は地に墜ちた。

 一つ遅れてスイヨウが着地する。地面に落ちた黄金の鳥の赤い目を見詰めている。

「今は眠れ。…次に会った時は、話し合おうじゃないか」

 酷く優しい声で、スイヨウが言うと、それに応えるように黄金の鳥は小さく声を上げた。



 黄金の翼


 


(そう言ったスイヨウの横顔は)


(何処となく寂しそうで)


(「ああ、少女らしいと」一瞬思ってしまった。)


(…きっと、口にしたら殺されてしまうだろうから、絶対に言わないけれども)


(──…多分彼女は、悲しかったんだろう。)




 

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【ザックリ後書き】

イワオロペネレプVSスイヨウです。
この編成でマジで行きました。
実際は結構色々あったけどね!混乱とか飛んで来たりしたし!←

でもスイヨウとイワオロペネレプで戦えたので満足です←オイ



2018/9/3 天音時雨
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