第四話 報酬と冒険者
◇
いつまでも玄関先で話してるのもアレだ、と言われてギルドハウスの中に案内された。
「それで、誰に用なんだ?」
「えっとー…スノウくんっていますかね?」
リディーナが件の人物の名前を言うと、少女が手を挙げた。
「はいはーい!」
「ミハルさん、どぞっス!」
「スノウくんはね〜、今ソレイとカーディナルと一緒に依頼受けに行ってていないよー!」
黒髪の少女──ミハルと呼ばれた少女が元気よくそう答えた。
やはり依頼を受けていたか…。
こればかりは仕方がないな……。
…と考えていると、不意に視線を感じた。
誰だ…?と思って振り返ると、ソファや椅子に座っていた3人の冒険者と目が合った。
一人は青い髪の青年。
もう一人は水色と緑のオッドアイの黒髪のハーフエルフと思われる青年。
そしてもう一人は短い銀髪の少女。
…特に青年二人はこちらを見るなり固まっていた。
逆に少女の方は食い入る様にこちらを見つめている。
……な、なんだ一体…?
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