出会いはそうとうカオスなモノだった。
…これでも一応考えてはくれているのだろう。何度か逸れている気はするけど←
しかも、ミルトがあれだけ大声でツッコミを入れていたのに関わらず、ソングは舟を漕いでいるし。…マイペースな子だなぁ。
「…じゃあさ、ミルト。アンタは何かいい案でもあるの?」
「安直だけどね。ポッチャマって水タイプでしょ?水関連で取って雨の意味である“レイン”はどうよ?」
「あ!いいと思うよ~♪」
ミルトが言った瞬間、ウトウトしていたソングが起き、笑顔で言う。
その笑顔を見て、不覚にもドキッとしてしまう。…あれ?
「ふぅん…インパクトも何も捻りもないのね。」
「だーから言ったじゃん。でもソングはイイネ!してくれたよ?」
「ふむ。……じゃあ、君はどうかな?“ポッチャマ”」
「ぅえッ!?」
いきなり呼ばれて、ハッと我に返る。…い、一体何を思ってたんだ、僕。
「…聞いてた?」
「え、名前のヤツで“レイン”はどうって話だろ?…いいとは思うよ、多分。…そもそも、名前って付けてもらわなかったから、どう反応すればいいかわからないからさ…」
「そ。…じゃ、決まりね。」
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