プロローグ
そして今日。
僕は捨てられた。
「お前なんて、使えない。要らないんだよ、強くなきゃ!雑魚は消えろ、何処かに行け!」
と、最後まで罵りながら。
もう、あんなヤツの声なんて聞きたくない。姿も見たくもない。そう思いながら、僕は森へ向かって走り出した。
そして冒頭に戻る。
走っている間、野生のポケモンに何度か襲われた。…そのせいで、僕はボロボロだ。
もう走れない。歩けない……
『…………』
夜空がボンヤリと見えたと思えば、頬に何か温かい水が伝った。
…泣いてるんだ。
……こんな所で…終わりたくない。死にたくない。
そう強く思った。
……ああ…何だか…眠い……
意識が薄れてく。
どうしてだろう。体が沈んでく感じがする。
そう思いながら僕は目を閉じた。
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