【ゲテモノ料理人】


リリア「あら、イツキ。随分ぐったりしてるけど、大丈夫？生きてる？」

クロノ「見た目だけはお兄さんってやつだからねー。老体なんだから無茶しちゃだめだぞー」

イツキ「…相変わらず厳しい事言いますよね、君たちは…」

リリア「そりゃぁ、アタシ達だって結構数奇な運命辿ってるからね」

クロノ「そーそ！俺とリリアは2021年やエデン時代を二度転生したどころか、前世であるアトランティス時代でも“リンノ”と“クロウナ”として一緒にいたみたいだしね！」

イツキ「…そう見れば結構ハードだよね、リリア達も。」

リリア「…そうね。で、なんでぐったりしてるのよ」

イツキ「……いや、ちょっとね…お弁当を作ってたら…」

リリア「（察し）」

クロノ「あー…瀕死近くまで削っちゃった感じ？」

イツキ「うん、何度か失敗したのを処分（破壊）してたのもあるかもだけど」

リリア「…また変な生物誕生させてたのね…まぁ、これでも食べて元気出しなさいよ」

　そう言って「コルリアロール」を差し出す。

イツキ「ロールケーキ…あ、これってエデンで作ってたってやつ？」

クロノ「そーだよ！美味しいし、MANA回復するよー！」

イツキ「（ﾓｸﾞﾓｸﾞ）あ、ホントだ美味しい」

リリア「…失礼な言い方ね。いつもゲテモノ作ってる訳じゃないからね？」

クロノ「えー…そうかなー…。ギルド“ルミナリエ”時代、『ろぉぱぁうどん』とか『フロワロリゾット』とかいっぱいゲテモノ作ってたじゃん…「ヘヴンズプレス！！」っておわあああ！！？」

リリア「…チッ」

クロノ「あわわわわ…ご、ごめんリリア！言い過ぎたって！」

リリア「…フン、まぁ一応許してやるわ。これ食べたらね」

　そう言って「デヴォカレー」を差し出す。

クロノ「ひえええええええ！！それ、とてつもなく辛いカレーじゃん！！」

イツキ（これをゲテモノ料理人と言わないのは何かおかしいんじゃないのかな……）




うちのルシェコンビもなかなか複雑な運命を辿っている。
が、それを感じられない程わちゃわちゃしているというものまた事実←

ちなみに出てきた食べ物は無印ナナドラより。