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タクトの黒歴史


 ――数年前

 バトルサブウェイにて

「…あうう…やっぱりうまくいかないなぁ…」

 またもや挑戦失敗して、列車から降りる。

「やっぱり難しいなぁ…バトルサブウェイ…」

「お、リアンじゃん」

 聞き慣れた声がして振り返ると、そこにはタクトが立っていた。

「タクト!」

「あれ…もしかしてまた負けたのか…?」

「…うん。」

 私が少し俯きながら肯定すると、ポンポンと頭を撫でられる。

「ま……次があるさ!」

「…ありがとう、リアン」

 微笑みながら返すとタクトが少し視線を逸らした。…何でだろ?

「あー…と、ともかく!」
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