If story ~不思議な出会い~
「ピカああああああーーっ!」
ピカチュウが悲鳴をあげながら落下していく。慌てて追うが…間に合わないっ…!
そう思った時だ。
「ピカチュウーーーっ!」
「っ!?」
さっきの少年トレーナーが、ピカチュウを助けようと走る姿が見えた。
そして……――
見事にピカチュウをキャッチした。
ヒヤヒヤしたが……なかなか凄いな、あの少年…。
「あーーーっ!折角捕まえたピカチュウがー!」
「どうしてくれるんだよ!お前っ!」
それに気づいたロケット団が、オレに向かってそう悪態を吐く。
「―――……やれやれ。」
ボールに手を伸ばし開閉スイッチを押し、あるポケモンを繰り出す。
オレの考えを理解したのか、そいつは気球の上の方に移動した。
「一度、痛い目見た方がいいみたいだな!」
「何をーっ!?」
憤慨し出すロケット団達。上手く挑発に乗ってきた。思わず口角をあげ、気球の上を見た。
「―――いけ、ギル!聖なる剣!!」
――ギルガルドのギル。そいつがブレードフォルムに切り替え、"聖なる剣"を気球に向かって放った。
即座にギルとオレは気球から離れる。直後、爆発し「ヤな感じーーっ!!」と悲鳴をあげながら空に消えてった。
……何だったんだ、あの雑魚…←
ギルとホークを撫でながらそんなことを考えていた。
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