If story ~不思議な出会い~


「待て待て待て!変じゃないかそれ!」

 リヒトが慌てながら言う。
 …でも、気持ちはわからなくない。だって……

「そうですよね……だって、ついさっきまで僕達はホウエンにいたんですからね…」

 静かにワタルがそう言った。
 同時にしーん…と静まり返る。





 そうだ。確かについさっきまで、オレ達はホウエンのバトルリゾートにいて、それで……バトルハウスの外でバトルの練習をしていて……

「何か妙な光が見えて、…フラッシュみたいに光って眩しいとか思ってたら……」

「ここにいた…」

 オレ、セレナが言うと再び静まり返った。


「……どうしてこうなった!!」

「知るかああああああ!!オレは知らねぇよタクトっ!!」

「うわあああああ!?リヒトさんもタクトさんも落ち着いて下さいよおお…!」

 オレとリヒトが思わず、取っ組み合いのケンカをやろうとしたらワタルに止められた。
 いや、やろうとしたオレらが悪いんだけどな←

 そんなことをしていた時だ。






「どけどけーーっ!」
「邪魔よ邪魔ー!」
「なのニャー!」

 なんか妙なヤツらが向こうからやって来た。

「う…うえ!?」

「ちょ、何!?」
「ひゃああ!?」

「は…何だよ一体…!」
「おっと…!」


 咄嗟に避けたが…。偶然例の力を使ってしまった。そのせいで…そいつらが何だったのかがわかった。


 白い服に大きく描かれた、赤い「R」の字。




「…R…ロケット団!?」

「え……ええ!? そいつらってカントーやジョウトの悪党で、もう解散したんじゃ…」

 思わずあげた声にセレナがそう反応する。
 ああ。間違ってはいないハズだ。

 確かに先輩トレーナー達が解散させた。しかも…二度も。

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