04 #THE END


 ◇

 何故、彼がこんなにも必死に行動しているのかが理解できない。

 だから、あんな拷問紛いの強制自白をさせた。


 だって──


(ヒサメちゃんが死ぬ世界線?そんなこと起きるわけないじゃん……)

 ずっとそう確信していた。



「では頼みますよ、ミイヤ」

 イツキに頼まれ、それを許可して2人を別の異世界線に、零夜からすれば過去の世界線へ飛ばす。


 そこでようやく、事態の深刻さにアタシは気づいた。


「……嘘でしょ、コレ」 


 嗚呼、これではまるで──


 ◇

 
1/24ページ
スキ