02 #TRUE INTENTION
「ふぅん?じゃあ君は死ぬのが怖くないと言い切れるの?」
「元よりそのつもりだよ。」
「ま、そうだろうね。プレイヤーが助かれば、君らも消されずに済むんだから」
「だから…っ!」
話は見事に平行線だ。
何度もミイヤの言い分を否定しても、それを聞き入れようとしない。
「何がしたいんだ、【君】は……!」
「さぁ?さっさと本音を言えばアタシは満足するんだけどなー」
「さっきから何度も答えているだろう…!?」
「本当に?心の底からそうですって言えるの?」
まるでからかうような言い方だ。
いや、実際にからかっているのかもしれない。
「だから、【僕】はあの子を…プレイヤーを心の底から助けたいと、言っているだろう…!」
「その過程に、アタシやイツキ達を“利用”するっていうの?」
「っそれは…」
確かに、それは企んだことではある。
急に痛いところを突かれたような気分だ。
「ま、別に利用してもいいけどね?ただ理由次第ではイツキ辺りがブチギレる可能性あるけど」
ニヤリという笑みを浮かべながらミイヤは言う。
…イツキがキレる、と来たか…。以前コンパスの世界に来た時の暴れっぷりを思い出すと敵に回したくはないな…。
「でもまぁ、そうだな。君の消滅回避目的で頼んだらイツキは協力はしないだろうね。ただ、『ヒサメちゃん含むホムンクルス達』への報復でなら勝手に動く可能性はあるよ」
「ハァ……だから違うと言っているだろうに。でも、仮にそうだった場合、目的が一致していても【僕】には協力せずに独断で彼が動く、ということかい?」
「うん。イツキは自分の過去が原因なのか、非道な人体実験をしている人が大っ嫌いだからねー。こればっかりはアタシも止められないのさ」
ヤレヤレ、と首を横に振りながら言う。
…まるでこの言い方は、【僕】がどんな理由で頼んでも「イツキは協力はしない」と言っているようにも聞こえる。
…どうやら彼は相当気難しい相手のようだ。
「で、今認めたよね?」
「認めてはいない。『仮に』と言ったじゃないか。」
そして相変わらず話を聞き入れない。
「えー?さっきの諦めて認めたように思えたんだけどなぁ」
「違う。断じて違うから。」
「ふーん…?じゃあさ」
「零夜クンにとっての、