人ときどき鬼。たまに鴉
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宙ぶらりんの体勢で銚子は走馬灯を見ていた。
9歳の頃生まれ育った忍の隠れ里が鬼に襲われ銚子を残して皆死んだ。
一人きりになった銚子は人買いに捕まり遊郭に売られたが、遊郭が家事になった際にどさくさに紛れて逃げ出した。
行く宛のない銚子は茶屋の老夫婦に助けられた。
この時が一番幸せだった。
二人は血の繋がらぬ銚子を実子のように可愛がった。
老夫婦に拾われて二年が過ぎた。
綺麗な三日月の夜だった。
濃い血の臭いに銚子は飛び起きた。
隣で寝ていたはずの二人が異形のものにばりぼりと貪られていた。
ひぇ、と銚子は後ずさる。
二人をぺろりと平らげた異形のものがこちらを見据えていた。
震える足と心を叱責して走り出した瞬間、右足が伸びてきた腕に捕まえられ宙ぶらりんにされた。
ここで、走馬灯もとい回想終了。
銚子の意識は反転した世界で小柄な女性が刀を構えているところでプツリと切れた。
9歳の頃生まれ育った忍の隠れ里が鬼に襲われ銚子を残して皆死んだ。
一人きりになった銚子は人買いに捕まり遊郭に売られたが、遊郭が家事になった際にどさくさに紛れて逃げ出した。
行く宛のない銚子は茶屋の老夫婦に助けられた。
この時が一番幸せだった。
二人は血の繋がらぬ銚子を実子のように可愛がった。
老夫婦に拾われて二年が過ぎた。
綺麗な三日月の夜だった。
濃い血の臭いに銚子は飛び起きた。
隣で寝ていたはずの二人が異形のものにばりぼりと貪られていた。
ひぇ、と銚子は後ずさる。
二人をぺろりと平らげた異形のものがこちらを見据えていた。
震える足と心を叱責して走り出した瞬間、右足が伸びてきた腕に捕まえられ宙ぶらりんにされた。
ここで、走馬灯もとい回想終了。
銚子の意識は反転した世界で小柄な女性が刀を構えているところでプツリと切れた。
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