シャムタンティの丘を越えて

5日目
(67)
夜が明けてまもなく、出発することにした。ジャンは相変わらず私の頭にまとわりついている。行手には道が2本ある。東へ向かう上り坂と西へ向かう下り坂。とりあえず、下ってみることにしよう。もはや自分がどこにいるの分からなくなってきたけどとにかく下っていけば川に至るかも知れない。川を辿れば港町のカレーに続いているだろう。

(51)
谷に沿って坂を下ったり登ったりして歩いているうちに、正午が近づいてきた。ひたすら歩く私に、ジャンは絶え間なく話しかけて止まれと警告する。
誰かに見られてるというのだ。
いきなり薮がかき分けられ、黒ずくめの長身の男が私の行手に立ち塞がった。
どう見ても友好的な雰囲気ではないがとりあえず対話を試みるも、男は偃月刀を構えるのみ。戦うしかないのか。

(117)
長身の殺し屋と対峙する。
相手の出方がわからないし、まずは魔法攻撃で先手をとる。私は人差し指を男の顔に向ける。
稲妻よ迸れ!ZAP!

【体力点−4】


…何も起きない。

ジャン曰く、守りの輪に守護されている豆人がそばにいると魔法が一切つかえないらしい。

あの〜、ジャンさん、ちょっと失せてもらっていいですか?え?いやだ?
そうですか、そうですか〜。

私は剣を抜く。ええい、こうなったら魔法抜きでやるしかない!

(178)
男と戦う。なかなか手強かったが追い詰めることができた。
命乞いをするので離れてやると、これ以上ないほど感謝された。
男はフランカーと名乗った。彼もカレーを目指していて、港町でまた会った時は必ず協力すると言って去っていった。ああいったアウトローが意外と義理人情に扱ったりするからなぁ。
心強い仲間ができたのかも。
【強運点+2】

(212)
道を歩き続ける。いいかげんジャンのお喋りが癪にさわってきた。。彼が隣にいると魔法が使えないし。これからどうしたものか、目下悩みの種である。
小さな木の家に差し掛かると、玄関の石段に腰掛けている歳をとった女から家に寄っていけと声をかけられた。怪しさ満点だけどあえて誘いに乗ってみる。

(243)
女に招かれるままに椅子に座る。寂しい一人暮らしで、話し相手が欲しいのだという。彼女は台所から自分の分と私達の分のお茶を運んできて机に乗せた。念の為、女がポットを取りに台所に戻った隙をついて彼女の茶碗と自分の茶碗の位置をすり替えておく。

こうしてお茶会が始まった。老婆のお喋りに付き合いながら目の前の(元は女の下にあった)お茶を飲むと、不意に腹に激痛が走った。体が麻痺していくのを感じる。「疑り深い余所者め」老婆が笑った。
罠にかけたと思いきや、こっちが罠にかかっていたみたいだ。もう指一本動かせない。
女は、床に転がった私の前で、私の背嚢の中を探り始める。
やがて女は背嚢の中から破り取られたページを取り出した。あれは、以前助けた老人からももらったものだ。女は「私の本のなくしたページだ!」と叫ぶ。そして急いで台所に行って、解毒剤の入ったお茶を口に注いでくれた。

(114)
少しずつ体がほぐれ出して、老婆がこれまでのいきさつを語ってくれた。あのページは奪われたものだったらしい。あの老人、碌な奴じゃなかったんだな。お礼にうるさい豆人を追い払ってもらえることになった。
正直、愛着も湧き始めていたところではあるが、この先魔法が使えないのでは魔法戦士として致命的だ。ジャンとはここで別れることにした。

(232)
さて、もう午後も遅い。近くにある村に宿を求めるとしよう。
足を踏み入れたトレパニ村は、見たところ好戦的な人オークの一種である、スヴィンの達が暮らしているようだ。しかし、村には憂鬱な空気が垂れこめている。ちょうど目の前に話し込んでいるスヴィンの一団がいるので彼らに混じって話を聞いてみる。どうやら村の族長の娘が野党団にさらわれ、洞窟に住まう強力な魔物の生贄にされてしまったらしい。ひどい話しだ。
私も会話の流れで、これまでの旅の事を説明する事になった。みんなが私に期待の目を向けているのに気づいて、まずいと思ったがもう遅い。大勢のスヴィン達に飛び掛かられてそのまま村外れの家に閉じ込められてしまった。

(71)
どうにも面倒ごとに巻き込まれてしまったようだが、私をを害する気配は感じないし、とりあえず食べて寝て体力を回復しよう。そういえば、以前手に入れた蜂蜜がまだ残っていたっけ。

【食事:体力+2】
【睡眠:体力+2】

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