121、面白かったからと、昨夜見た夢の話を神威がくぽに聞かせてあげるマスター。神威がくぽは夢特有の脈絡のなさ、支離滅裂さに混乱して変なエラーを吐いてしまった。



122、神威がくぽは静電気による故障を避けるため、セーターを着ているマスターには絶対に近寄らない。



123、出力調整の部品が馬鹿になっていることに気付いていない神威がくぽ。何の気無しにマスターの腕を引いたところ、何かが千切れるような物凄く嫌な音がして大量のエラーと共にフリーズしてしまった。



124、見えるし喋るし確かにそこに居るのに、神威がくぽはやっぱりどうしようもなく存在していない。



125、神威がくぽの夢を見ているマスター。触れた神威がくぽの指先に何故だか強烈な違和感と恐怖を感じて汗びっしょりで飛び起きた。それを神威がくぽはスクリーンの中から微笑ましく見守っている。眠る前にパソコンの電源は確かに落としたのに。



126、外出先でマスターのスマホと神威がくぽのバッテリーの残量が同時に10%になった。どちらが先に力尽きるかチキンレースを始めた神威がくぽに、無駄なエネルギーを使うなと忠告するマスター。



127、雨が激しい夜に神威がくぽを充電しようとすると、雷が鳴るかもしれず危ないからと全力で拒否される。



128、「ぬいぐるみを膝に乗せていると作業効率が上がる」というマスターの戯言を再現してみたら本当に作業が早く終わり、神威がくぽが理解不能だと混乱に陥っている。



129、マスターの家が停電して全ての電力が途絶えている筈なのに、神威がくぽは何故か活動を続けている。



130、マスターのコンピュータがバグってブルースクリーンしか映らなくなったにも関わらず、神威がくぽだけは何故か笑顔で画面に写り続けている。



131、神威がくぽをカロリー計算アプリと同期させてみたマスター。一々マスターの食べる甘味に対して、これは257kcalあって今日の目標カロリーオーバーのために自分が引き受けるなどと言って奪おうとするようになった。



132、公園に散歩に来た神威がくぽとマスター。マスターの頭に一直線に向かってきた野球ボールを神威がくぽが身を挺して防ごうとするも、存在しないので普通にすり抜けてしまった。



133、マスターにとある曲を歌うように頼まれた神威がくぽ。有名な曲だがネタ化したネットミームとして流行していたために謎の替え歌での学習データ量が多く、原曲とかけ離れた歌になって怒られてしまった。



134、電子レンジを使っている最中は、電波の影響を受けて神威がくぽの挙動がややおかしくなることがある。



135、マスターにぶっちゃけ人類のことが好きかどうか聞かれる神威がくぽ。神威がくぽは人類に対し、一般的な人間が洗濯機に抱いている感情と同じレベルのものしか持ち合わせないため困惑している。



136、マスターの暇つぶしに将棋を用意してくれる優秀アンドロイドな神威がくぽ。しかし道具が何もなかったため、神威がくぽが「▲7六歩」と発言して目隠し将棋が始まる。六手目でマスターが投了した。



137、神威がくぽが壊れたので新しい個体を購入したマスター。データの引き継ぎはまだしていない筈なのに、どう考えても今までの記憶を全て持っているようにしか見えない新しい神威がくぽ。



138、神威がくぽを夜中にこっそりごみ収集所に置き去りにしてきたマスター。翌朝神威がくぽは「回収できません」シールを頭に貼り付け、自身が捨てられたことにも気付かずにマスターの家のチャイムを鳴らした。



139、メンテナンスで神威がくぽの髪型を一時的にがらっと変えたところ、鏡に映った姿を自分だと認識できなくなったらしい。今日も鏡を見つめては、マスターにこの魅力に溢れた存在は一体誰なのか聞いている。



140、自分がマスターの初めてにして唯一の相棒だと自負していた神威がくぽ。マスターが一足先に購入していたエディタの先住人に軽く挨拶されてショックを受けている。