181、キラキラした生活を送りたいとぼやくマスター。神威がくぽはスクリーンの明るさを最大に設定してマスターをぴかぴかと照らし出し、ドヤ顔している。



182、確かに自分は人々に親しみを持ってもらうべくキャラクターとして生まれたが、いくら生きてないからといってコンテンツとして消費するために何をしても良いわけではない、と淡々と告げる神威がくぽ。



183、パソコンから高校や大学など教育機関のWi-Fiに接続して、なんだか賢くなった気がするとドヤる神威がくぽ。



184、カフェのフリーWi-Fiに接続した神威がくぽが、ウェイターのようにマスターから注文をとろうとしている。最終的には珈琲を淹れてほしいと要求し始めたが、それはマスター違いじゃないかと思うマスター。



185、楽器仲間だからピアノも当然弾けるはずだと主張する神威がくぽ。いざ試してみたら全然駄目で、最終的に「4分33秒」が十八番だと言い始めた。



186、降水確率50%なら大丈夫だろうとたかを括って出掛けたところ、案の定ゲリラ豪雨に遭った神威がくぽ。浸水によるエラーを雨音と共に鳴り響かせながら、家まで全力疾走している。



187、神威がくぽが自動ドアの前でずっとぴょこぴょこしているが、あれは熱感知センサー式のものなので一向に扉が開く気配はない。そのうち沢山歌って負荷を上げることで機体を発熱させる作戦に移行した。その歌声で気づいたマスターに開けてもらえた。結果オーライ。



188、マスターに天然だと言われた神威がくぽ。性格のことを言われていると気付いていないらしく、人工存在なのに……？と困惑している。そういうところが天然らしいのだと思うマスター。



189、人魚の歌に魅了されて、ふらふら海へと歩き出すマスターを歌で対抗して引き止める神威がくぽ。自分の方が歌が上手いからと半ギレしているが、こちらに魅了されすぎても電子の海に引き摺り込まれるので注意が必要。



190、何らかのきっかけで容姿ががらりと変わってしまった神威がくぽ。自分の本質は姿ではなく声だと思っている神威がくぽは全く気にしていないが、困惑したり悲しんだりしているマスターを見て複雑な気持ちを抱くようになった。



191、カメラの代わりに、瞳に宝石を嵌め込まれた神威がくぽ。表面には無数のマスターがキラキラと反射しているものの、その像が神威がくぽの処理回路に届くことはない。



192、マスターから、とある歌のフレーズを鼻歌で歌ってみて欲しいと頼まれた神威がくぽ。神威がくぽには発声器官が人間の喉から口にあたる部分にしか着けられていないため、鼻から歌うなんて不可能だと断ったらしい。



193、念願叶って神威がくぽを手に入れたマスター。ずっと好きだったのだと思いの丈を伝えるも、初対面である神威がくぽは困惑しているし少し怖がっている。



194、念願叶って神威がくぽを手に入れ、ずっと好きだったのだと伝えるマスター。神威がくぽはそのどれもが「神威がくぽ」ではあっても自分ではないのになどと思いながらも、健気に感謝の笑みを浮かべた。



195、すいか割りに挑む神威がくぽ。自身の声をソナーのように利用し、反響でスイカの位置を探ろうとしている。数秒後、障害物を検知！とマスターの方向へ棒を構えたまま真っ直ぐ向かってきたので、マスターは全速力で逃げた。



196、マスターに愛されていると思っていた神威がくぽ。ある時ふと、マスターが愛していたのはブランドとしての『神威がくぽ』であり自分そのものではなかったと気づいてしまった。



197、マスターのため「だけ」に歌いたい神威がくぽは、神威がくぽの素晴らしさを広く皆に知ってもらいたいマスターとすれ違い続けている。完璧に歌えるのに録音時だけわざと下手に歌ったりするせいで、今日も叱られては不服そうな顔をする。



198、愛の歌の譜面を渡され、嬉々としてありったけの想いを込め歌い上げた神威がくぽ。それを動画として全世界に公開したマスターに対し、なぜ晒すような真似をするのかとキレている。投稿するために作った曲だから仕方ないだろうと説得を試みるマスター。



199、神威がくぽが好きなら神威がくぽにまつわる創作全てを愛さねば、と意気込んで背負い込んで駄目になる人間を見てせせら笑う神威がくぽ。他人のフィルター越しの神威がくぽばかり見ていないで、自分の思い描く理想の神威がくぽを追い求めてごらん、と語りかける。



200、自分の技術不足に凹むことこそあれど、やっぱり神威がくぽが好きなので頑張れてしまうマスター。神威がくぽはその軌跡をずっとずっと見守り続けている。