文化祭
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場所は屋上階段の踊り場だった。大きな窓ガラスを鏡代わりにレッスンしているらしい。反射して、下からでも踊っている姿が見える。
「ここは右、左で手を重ねて…そうそう、この時お尻もキュって上げんの」
「かもめ、ここの向きは?」
「ここはね~…ポジションによって向き違うっぽいんだよね。」
「意外。塩谷が仕切ってんじゃん。」
「しっ…声がデカいぜよ。」
女子が制服のまま踊っている光景はなかなか刺激が強く、後ろめたい気分になってくる。
「一旦休憩しよっか。」
「ふー…大分振り入ってきたね。細かい所はまだまだだけど。」
「かもめってこういうこと参加しない派かと思ってた。」
「え、そう?」
「そうだよー。来てくれてめっちゃ助かったわ。」
「よかった~。…確かに今までだったら断ってたかもだけど、なんか、楽しい思い出欲しくって。」
「えー何それしみじみしちゃうじゃん!絶対いい思い出にしよーぜ!」
「そういえば衣装どうする?」
「あ、それね、下は通販で安くてかわいいのあったから、上だけ調整して…」
「…俺ら、野暮じゃな。」
「ん?…おう…」
後ろ髪を引かれる思いがしたが、水を刺さないためにもその場をそっと立ち去った。