2人の幸福論
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恋を自覚したものの持ち前の不器用さが災いしてしまい、五条はなかなか距離を詰められないでいた。そのため心底不本意に思いながらも親友である夏油にアドバイスを求めた。
「それなら思い切って下の名前で呼んでみるのはどうだ?」
「名前ぇ?そんなんで変わんのかよ」
「名字で呼ばれるよりも親密に感じて貰えるんじゃないか?硝子のことをそう呼んでるんだから変ではないだろ」
「もし変に思われたらどーすんだよ」
「その時はその時さ。何もしないよりマシだろう」
夏油の言葉に他人事みたいに言いやがってと内心悪態を吐きつつもタイミングが良いのか悪いのか校門で澪と鉢合わせした。普段通りおはようと笑顔で挨拶した夏油に肘打ちで急かされ五条も渋々といった形で口を開いた。
「はよ・・・・・・澪」
ボソリと呟くように放たれた聞き慣れない自分への呼び方に澪は一瞬ポカンと顔を呆けさせたがすぐに可笑しそうに笑った。
「おはよ、"悟"」
「・・・・・・は、おま、今、悟って」
「そっちが先に下の名前で呼んできたんじゃない。なに、自分は呼ばれるの嫌なの?」
「別に。嫌じゃねぇ、けど」
「そ。なら今度からそう呼ぶから」
頬を赤く染め、言葉もしどろもどろな五条の姿に隣に立っている夏油は肩を震わせて笑いを堪えている。
「あ、そうそう、明日の任務私とだってさ。よろしくね?悟」
「・・・・・・おう」
揶揄うような視線を五条に送った後、手をひらひらと軽く振りながら校舎内に入っていった澪を見送った後、堪えきれず笑い出した夏油の背中を五条は赤い顔で思い切り蹴飛ばした。
「それなら思い切って下の名前で呼んでみるのはどうだ?」
「名前ぇ?そんなんで変わんのかよ」
「名字で呼ばれるよりも親密に感じて貰えるんじゃないか?硝子のことをそう呼んでるんだから変ではないだろ」
「もし変に思われたらどーすんだよ」
「その時はその時さ。何もしないよりマシだろう」
夏油の言葉に他人事みたいに言いやがってと内心悪態を吐きつつもタイミングが良いのか悪いのか校門で澪と鉢合わせした。普段通りおはようと笑顔で挨拶した夏油に肘打ちで急かされ五条も渋々といった形で口を開いた。
「はよ・・・・・・澪」
ボソリと呟くように放たれた聞き慣れない自分への呼び方に澪は一瞬ポカンと顔を呆けさせたがすぐに可笑しそうに笑った。
「おはよ、"悟"」
「・・・・・・は、おま、今、悟って」
「そっちが先に下の名前で呼んできたんじゃない。なに、自分は呼ばれるの嫌なの?」
「別に。嫌じゃねぇ、けど」
「そ。なら今度からそう呼ぶから」
頬を赤く染め、言葉もしどろもどろな五条の姿に隣に立っている夏油は肩を震わせて笑いを堪えている。
「あ、そうそう、明日の任務私とだってさ。よろしくね?悟」
「・・・・・・おう」
揶揄うような視線を五条に送った後、手をひらひらと軽く振りながら校舎内に入っていった澪を見送った後、堪えきれず笑い出した夏油の背中を五条は赤い顔で思い切り蹴飛ばした。