「おかえりなさい、太宰」
「あぁ、貴方か。ただいま」
「今回の任務も大活躍だったみたいね」
「まあね。・・・と言いたいところだけど、単に任務が簡単過ぎただけだよ」
「あら、不服そうね」
「だってそうだろ？皆考えなしで突っ込んでくるような莫迦な連中ばっかりで動きが読みやすすぎる」
「優秀な後輩がいて嬉しい限りだわ」
「お褒めに預かりどうも」
「でもあまり自分の力を過信しては駄目よ？いつ足元を掬われるか分からないもの」
「なにそれ。僕はどこかの自信過剰なお子ちゃまじゃないんだから大丈夫だよ」
「中也のことかしら？私からしたら2人共まだまだ子供だけれど？」
「一緒にするのはやめてよ！僕の方が背も高いし頭も回る！」
「そうやって張り合う所がまた子供みたいよ？」
「・・・莫迦にしてるの？」
「まさか。成長が楽しみな可愛い後輩、と思ってるわ」
「さっきと同じ意味にしか聞こえないのだけど」
「あら、拗ねちゃった？」
「・・・別に」
「ごめんなさい。謝るから機嫌直して？」
「・・・あと3年もすれば貴方より背も高くなって、可愛いなんて言えなくさせるから」
「ふふ、そうね。太宰ならきっと素敵な男性に成長するでしょうね」
「その余裕も今のうちだから、覚悟しておいてね」
「ええ、楽しみにしているわ」