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学校帰り、迎えに来てくれたマイキーが買ってきてくれたたい焼きをベンチに座りながら食べる。冷めていると思ったけど買ってから随分飛ばして来たのだろうか、まだほんのりと温かくてなんだかほっとする。
「なー東卍で1番強いのって誰だと思う?」
「そんなの勿論、マイキーでしょ。総長なんだし」
いきなり何を聞いてくるんだろうと思った。まぁマイキーが突拍子も無いことを言うのはいつものことではあるんだけど。私が即答すると少しマイキーの口角が上がったように見えた。
「じゃあお前が1番一緒にいる時間が長い男って誰?」
「うーん・・・それもやっぱりマイキーかなぁ」
今日みたいに学校帰りに合わせて来てくれたり、土日にもよく遊びに誘われたりするから自然とマイキーと過ごす時間が多くなっていた。まぁ、ずっとマイキーに片思いしている私としては嬉しいことだけど多分マイキーにとって私なんて友達でしかないんだろうなぁ。
「じゃあさ、」
「今度はなに?」
「お前が1番好きな男って誰?」
「それならマイ・・・あ、」
"マイキー"と流されて言いそうになった口を手で慌てて塞ぐ。でもどうやら既に遅かった様でマイキーはニコニコと楽しそうに笑っている。その顔のままジリジリと距離を詰めてきたマイキーに、無性に嫌な予感がして後ずさりして逃げようとした私の腕をマイキーの手が掴んで逆に引き寄せられてしまった。手に持っていたたい焼きが滑り落ちる。
「それもオレって言ってくんねぇの?」
耳元で囁くように言われた言葉といつもより低い声に体が震える。こんなのまるで誘導尋問だ。
「マイキー、です」
「・・・うん。オレもお前が1番好き。大好き」
顔上げて、と言われておずおずとマイキーの顔を見れば見たことのないくらい優しい顔をしているから私は頭がショートしたように思考が回らなくて口をパクパクと動かすのが精一杯だ。
「ハハッ!その顔なんかたい焼きみてぇ!・・・食っていい?」
「・・・え?」
マイキーの細められた目に吸い込まれたような錯覚がしたと思ったら唇に何かが触れた感触がしてチュッと小さなリップ音を立てながら離れた。
「甘ぇ」
そう言いながら唇を舌でペロリと舐めているマイキーを見て、ようやくさっき触れた物がマイキーの唇で、つまりキスされたのだと分かった。理解した瞬間ただでさえキャパオーバーして回らない頭が更にジワジワと熱に侵食されていく。
そしてマイキーはまた同じように目を細めて
「もう1回する?」
と怪しい顔をして言った。
「なー東卍で1番強いのって誰だと思う?」
「そんなの勿論、マイキーでしょ。総長なんだし」
いきなり何を聞いてくるんだろうと思った。まぁマイキーが突拍子も無いことを言うのはいつものことではあるんだけど。私が即答すると少しマイキーの口角が上がったように見えた。
「じゃあお前が1番一緒にいる時間が長い男って誰?」
「うーん・・・それもやっぱりマイキーかなぁ」
今日みたいに学校帰りに合わせて来てくれたり、土日にもよく遊びに誘われたりするから自然とマイキーと過ごす時間が多くなっていた。まぁ、ずっとマイキーに片思いしている私としては嬉しいことだけど多分マイキーにとって私なんて友達でしかないんだろうなぁ。
「じゃあさ、」
「今度はなに?」
「お前が1番好きな男って誰?」
「それならマイ・・・あ、」
"マイキー"と流されて言いそうになった口を手で慌てて塞ぐ。でもどうやら既に遅かった様でマイキーはニコニコと楽しそうに笑っている。その顔のままジリジリと距離を詰めてきたマイキーに、無性に嫌な予感がして後ずさりして逃げようとした私の腕をマイキーの手が掴んで逆に引き寄せられてしまった。手に持っていたたい焼きが滑り落ちる。
「それもオレって言ってくんねぇの?」
耳元で囁くように言われた言葉といつもより低い声に体が震える。こんなのまるで誘導尋問だ。
「マイキー、です」
「・・・うん。オレもお前が1番好き。大好き」
顔上げて、と言われておずおずとマイキーの顔を見れば見たことのないくらい優しい顔をしているから私は頭がショートしたように思考が回らなくて口をパクパクと動かすのが精一杯だ。
「ハハッ!その顔なんかたい焼きみてぇ!・・・食っていい?」
「・・・え?」
マイキーの細められた目に吸い込まれたような錯覚がしたと思ったら唇に何かが触れた感触がしてチュッと小さなリップ音を立てながら離れた。
「甘ぇ」
そう言いながら唇を舌でペロリと舐めているマイキーを見て、ようやくさっき触れた物がマイキーの唇で、つまりキスされたのだと分かった。理解した瞬間ただでさえキャパオーバーして回らない頭が更にジワジワと熱に侵食されていく。
そしてマイキーはまた同じように目を細めて
「もう1回する?」
と怪しい顔をして言った。
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