呪術短編
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デート、といってもショッピングしたり雑誌で見つけたカフェで期間限定スイーツを食べる程度の在り来りなことで。話す会話だって同級生のことやなんて事のない日常のことばかり。仲のいい女友達と居るのと何ら変わりないはずなのに、どうして一緒にいる相手が恋人ってだけでこんなにドキドキして胸が満たされるんだろう?
あっという間に時は過ぎて気付けば空が赤く染まり始めていてもう帰らなければいけない時間になっていた。名残惜しいけれど明日はお互い任務があるから早く帰ってちゃんと体を休めておかないと。
高専への帰り道は決して短くはなくて、普段の私なら早く帰りたくてもっと距離が縮まればいいのになんて陳腐な悪態を付くけれど、今日ばかりはもっともっと遠くなっちゃえばいいのにとゲンキンなことを思ってしまう。
隣を歩く悟も同じことを考えていてくれたらいいなと思いながら今も続くくだらない話に笑って相槌を返す。今日は朝から一緒にいるのに少しも話題は尽きない。ふと、右手に何かが触れる。なんだろうと不思議に思って視線を向けた時には私の手を悟の大きな手がギュッと握っていた。
「悟?」
「・・・嫌なら離せ」
「ううん、嫌じゃないよ」
そう答えて私からも繋いだ手を握り返す。刹那、今日初めて訪れた沈黙に自分のドキドキと高鳴る心臓の音が悟に聞こえてしまうんじゃないかと心配になり横目でチラッと悟の顔色を窺って思わず吹き出して笑ってしまった。
そこには、夕焼けに負けないくらい真っ赤な顔の悟がいた。
あっという間に時は過ぎて気付けば空が赤く染まり始めていてもう帰らなければいけない時間になっていた。名残惜しいけれど明日はお互い任務があるから早く帰ってちゃんと体を休めておかないと。
高専への帰り道は決して短くはなくて、普段の私なら早く帰りたくてもっと距離が縮まればいいのになんて陳腐な悪態を付くけれど、今日ばかりはもっともっと遠くなっちゃえばいいのにとゲンキンなことを思ってしまう。
隣を歩く悟も同じことを考えていてくれたらいいなと思いながら今も続くくだらない話に笑って相槌を返す。今日は朝から一緒にいるのに少しも話題は尽きない。ふと、右手に何かが触れる。なんだろうと不思議に思って視線を向けた時には私の手を悟の大きな手がギュッと握っていた。
「悟?」
「・・・嫌なら離せ」
「ううん、嫌じゃないよ」
そう答えて私からも繋いだ手を握り返す。刹那、今日初めて訪れた沈黙に自分のドキドキと高鳴る心臓の音が悟に聞こえてしまうんじゃないかと心配になり横目でチラッと悟の顔色を窺って思わず吹き出して笑ってしまった。
そこには、夕焼けに負けないくらい真っ赤な顔の悟がいた。