呪術短編
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「なに、これ」
置き忘れられていた1冊のノート。興味本位で覗いたその中身に言葉を失った。
そこにはビッシリと私のことが書かれていた。何を食べ、何を学び、どんな表情をしていたのか私自身でも記憶にないような些細な出来事も全て、時には写真付きで記されている。気味が悪い。吐き気がする。まるでストーカーだ。そして読み進めていく内に気づいてしまった、このノートの持ち主に。
「これ、五条先生の字だ・・・」
あまりにも見慣れた文字だった。でも信じたくなかった。何かの間違いであって欲しかった。しかしそんな願いはノートの最後のページに書かれた文字によって打ち消された。
【琥珀監禁計画】
そうタイトル付けられたページには私のよく行く場所や好きな物。そしてガムテープや手錠、首輪など、何に使うのか考えたくも無い品目が並んでいた。
なんで、なんでこんなこと・・・五条先生はいつも優しくて私のことを生徒として気にかけてくれていて、なのに、
「あれ、琥珀?」
背後から聞こえた声にビクりと体が跳ねる。その反動で手からノートが滑り床へと落ちてしまった。
「それ、見たの?」
「あ・・・これは、その」
「見られちゃったかぁ。いやー照れるなぁ。僕の秘蔵ノートだったんだけど」
照れ臭そうに後頭部に手を当てる五条先生に今は恐怖しか感じられない。だって私は先生の計画を見てしまった。欲望を覗いてしまった。
「せ、先生、これ」
「ん?」
「この、最後の、ページのなんですけどっ」
「あーそれね」
お願い先生。冗談だって、嘘だって言って。
「ほんと残念。びっくりさせたかったのに」
いつの間にかすぐ傍に来ていた先生の大きな手が眼前に迫る。
「まぁ、手間が省けたからいいや」
弧を描いた口が見えたのを最後に私の視界は暗転した。
置き忘れられていた1冊のノート。興味本位で覗いたその中身に言葉を失った。
そこにはビッシリと私のことが書かれていた。何を食べ、何を学び、どんな表情をしていたのか私自身でも記憶にないような些細な出来事も全て、時には写真付きで記されている。気味が悪い。吐き気がする。まるでストーカーだ。そして読み進めていく内に気づいてしまった、このノートの持ち主に。
「これ、五条先生の字だ・・・」
あまりにも見慣れた文字だった。でも信じたくなかった。何かの間違いであって欲しかった。しかしそんな願いはノートの最後のページに書かれた文字によって打ち消された。
【琥珀監禁計画】
そうタイトル付けられたページには私のよく行く場所や好きな物。そしてガムテープや手錠、首輪など、何に使うのか考えたくも無い品目が並んでいた。
なんで、なんでこんなこと・・・五条先生はいつも優しくて私のことを生徒として気にかけてくれていて、なのに、
「あれ、琥珀?」
背後から聞こえた声にビクりと体が跳ねる。その反動で手からノートが滑り床へと落ちてしまった。
「それ、見たの?」
「あ・・・これは、その」
「見られちゃったかぁ。いやー照れるなぁ。僕の秘蔵ノートだったんだけど」
照れ臭そうに後頭部に手を当てる五条先生に今は恐怖しか感じられない。だって私は先生の計画を見てしまった。欲望を覗いてしまった。
「せ、先生、これ」
「ん?」
「この、最後の、ページのなんですけどっ」
「あーそれね」
お願い先生。冗談だって、嘘だって言って。
「ほんと残念。びっくりさせたかったのに」
いつの間にかすぐ傍に来ていた先生の大きな手が眼前に迫る。
「まぁ、手間が省けたからいいや」
弧を描いた口が見えたのを最後に私の視界は暗転した。
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