本当の脅威は…
「あれ?誰かいるぞ弟よ!」
「本当だ!誰かいるよお姉ちゃん!」
すると部屋のどこからが子供の無邪気な声が聞こえていた。キルアは口から心臓が飛び出そうになるぐらい驚き、腰を抜かして装置にしがみついた。
「だ、だだだだ誰だっっっ!?オバケとかやめろよっ!?」
キルアが鎖鎌を前に向けながら周りを見渡し、声の持ち主を探した。すると物陰からひょこっと二人の子供が顔を出した。一人は金髪のくせ毛の女の子で、もう一人は茶髪のくせ毛の男の子だった。年齢的には二人とも同じぐらいだが、姉と弟と呼び合ってるため、双子であるようだ。
「あはは、メチャクチャ驚いてるぞ弟よ!」
「ごめんねお兄ちゃん!僕達はオバケじゃないよ!」
双子は笑いながらテケテケとキルアに駆け寄ってきた。キルアはキョトンとしながら少し後ずさった。
「な、何だオメェら……。こんなとこで何してやがんだ?」
「それはこっちのセリフだぞ〜?ここは僕達の秘密基地なのだ!僕達以外誰も知らない場所なんだぞ!」
女の子は自分のことを僕と言い、自慢げに胸を張った。
「いつも通り遊ぼうとしたら、お兄ちゃんがいたから声をかけたの!お兄ちゃんも遊びに来たの?」
男の子はニコニコ笑いながら首を傾げた。
「別に遊びに来たわけじゃねぇよ……その、迷っちまっただけだ、うん。」
キルアは戸惑いながら何となく誤魔化した。双子は顔を見合わせると、にっと笑った。
「「じゃあ、僕達が案内してあげる!」」
「……は?」
キルアが返事をする前に、双子はキルアの手を片方ずつ引っ張って立ち上がらせると、さらに部屋の奥に連れていった。
「待て待て待て!奥に行ってどうすんだよ!?俺こっちから来たぞ!?」
「大丈夫大丈夫!こっちの方が楽しいよ?」
「それ進め進め〜!」
双子はキルアの意思を無視し、どんどん奥に進んだ。一番端にたどり着くと、双子は壁にある小さなダクトに無理やりキルアを押し込んで中を通らせた。
「お兄ちゃん詰まってるよー!早く進んで〜!」
「………マジで詰まりそうになってんだけど。」
キルアは僅かにしか動かない体を必死に動かして奥に進んだ。双子は小さいので余裕で後ろからついてきていた。やがて突き当りが見えてきたので、キルアはギリギリまで進みながら、次はどっちに進めばいいか双子に尋ねた。
「おーい、これ以上前に進めねぇぞ?次は右か?左……か……?」
キルアが質問し終わる前に、キルアの体は突然浮遊感に襲われた。
「「下!」」
「うぉおおおおおっ!?!?」
キルアは無邪気な双子の声を聞きながら、抗う間もなく真っ逆さまに下に落ちていった。やがてダクトは滑り台のようにカーブになり、キルアはそのまま滑って外に飛び出た。
「げ……。」
外に出れたのはいいものの、出たところは地面からかなり高い位置にあり、キルアは顔面から地面に落下した。
「グフッ!!」
キルアは顔を押さえながら痛みに耐え、ゆっくりと立ち上がろうとした。
「「イエーイ!!」」
「ガッ!!!」
すると双子がキルアと同じようにダクトを滑って外に飛び出し、キルアの上に落下した。キルアは再び地面に伏せるように倒れ、顔を強打した。
「いやぁ、いつやってもこのダクト滑り台は楽しいですなぁ!!」
「先生に見つかったら絶対怒られるけどね!」
「………………。」
「あれ?お兄ちゃん死んでる?」
双子は顔を覆うようにして押さえながら蹲って動かないキルアを見て首を傾げた。キルアは暫くしてからもそっと体を起こし、双子を睨んだ。
「……オメェら、いい度胸してやがんな……?」
キルアは鼻から流れる大量の鼻血を必死に抑えながら言った。双子はそれを見て大爆笑しながら頷いた。
「でしょでしょ!?僕達どんなことでも平気で出来ちゃうんだ!」
「それより、折角案内してあげたのだ!うんとここの景色を眺めるがいいのだ!」
「のだー!!」
「景色……?」
双子に言われて、キルアは初めて辺りを振り返った。するとそこには美しい花が辺り一面咲き誇っている野原だった。キルアは思わず目を見開き、その景色に見入った。
「ね?綺麗でしょここ!」
「ここは僕達と先生しか知らない場所なのだ!もう少し向こうに行くと、小さな離れがあるのだぞ!」
二人はニコニコしながら自慢げに話した。キルアはそこでハッとし、慌てて立ち上がった。
「いや!いやいやいや!!俺ァこんなところに来たかったわけじゃねぇよ!さっさと金を回収しに……!」
「「お金?」」
「……っと。」
双子が同時に首を傾げてキルアを見つめると、キルアは慌てて言葉を濁した。
「と、とにかく!俺ァ先生のところに戻りてぇんだ、な?確かにここはいいとこだが、俺には似合わねぇし……。」
「何で?」
すると男の子はキルアのマントの裾を掴んでじっと見つめてきた。
「は?」
「何で似合わないの?このマントのせい?」
男の子は純粋な瞳でキルアを見つめ続けた。続けて女の子がまるで説教をするように言った。
「こんな綺麗な場所、似合わない人間なんていないのだ!あの黒いオバケは流石に似合わないけど、お兄ちゃんは人間なのだ!どんな大罪を持っていようと、少しでも心があるなら似合うのだ!ここにいる権利があるのだ!」
「……人間…。」
キルアが静かにそう呟くと、三人を撫でるように風が優しく吹いた。
「本当だ!誰かいるよお姉ちゃん!」
すると部屋のどこからが子供の無邪気な声が聞こえていた。キルアは口から心臓が飛び出そうになるぐらい驚き、腰を抜かして装置にしがみついた。
「だ、だだだだ誰だっっっ!?オバケとかやめろよっ!?」
キルアが鎖鎌を前に向けながら周りを見渡し、声の持ち主を探した。すると物陰からひょこっと二人の子供が顔を出した。一人は金髪のくせ毛の女の子で、もう一人は茶髪のくせ毛の男の子だった。年齢的には二人とも同じぐらいだが、姉と弟と呼び合ってるため、双子であるようだ。
「あはは、メチャクチャ驚いてるぞ弟よ!」
「ごめんねお兄ちゃん!僕達はオバケじゃないよ!」
双子は笑いながらテケテケとキルアに駆け寄ってきた。キルアはキョトンとしながら少し後ずさった。
「な、何だオメェら……。こんなとこで何してやがんだ?」
「それはこっちのセリフだぞ〜?ここは僕達の秘密基地なのだ!僕達以外誰も知らない場所なんだぞ!」
女の子は自分のことを僕と言い、自慢げに胸を張った。
「いつも通り遊ぼうとしたら、お兄ちゃんがいたから声をかけたの!お兄ちゃんも遊びに来たの?」
男の子はニコニコ笑いながら首を傾げた。
「別に遊びに来たわけじゃねぇよ……その、迷っちまっただけだ、うん。」
キルアは戸惑いながら何となく誤魔化した。双子は顔を見合わせると、にっと笑った。
「「じゃあ、僕達が案内してあげる!」」
「……は?」
キルアが返事をする前に、双子はキルアの手を片方ずつ引っ張って立ち上がらせると、さらに部屋の奥に連れていった。
「待て待て待て!奥に行ってどうすんだよ!?俺こっちから来たぞ!?」
「大丈夫大丈夫!こっちの方が楽しいよ?」
「それ進め進め〜!」
双子はキルアの意思を無視し、どんどん奥に進んだ。一番端にたどり着くと、双子は壁にある小さなダクトに無理やりキルアを押し込んで中を通らせた。
「お兄ちゃん詰まってるよー!早く進んで〜!」
「………マジで詰まりそうになってんだけど。」
キルアは僅かにしか動かない体を必死に動かして奥に進んだ。双子は小さいので余裕で後ろからついてきていた。やがて突き当りが見えてきたので、キルアはギリギリまで進みながら、次はどっちに進めばいいか双子に尋ねた。
「おーい、これ以上前に進めねぇぞ?次は右か?左……か……?」
キルアが質問し終わる前に、キルアの体は突然浮遊感に襲われた。
「「下!」」
「うぉおおおおおっ!?!?」
キルアは無邪気な双子の声を聞きながら、抗う間もなく真っ逆さまに下に落ちていった。やがてダクトは滑り台のようにカーブになり、キルアはそのまま滑って外に飛び出た。
「げ……。」
外に出れたのはいいものの、出たところは地面からかなり高い位置にあり、キルアは顔面から地面に落下した。
「グフッ!!」
キルアは顔を押さえながら痛みに耐え、ゆっくりと立ち上がろうとした。
「「イエーイ!!」」
「ガッ!!!」
すると双子がキルアと同じようにダクトを滑って外に飛び出し、キルアの上に落下した。キルアは再び地面に伏せるように倒れ、顔を強打した。
「いやぁ、いつやってもこのダクト滑り台は楽しいですなぁ!!」
「先生に見つかったら絶対怒られるけどね!」
「………………。」
「あれ?お兄ちゃん死んでる?」
双子は顔を覆うようにして押さえながら蹲って動かないキルアを見て首を傾げた。キルアは暫くしてからもそっと体を起こし、双子を睨んだ。
「……オメェら、いい度胸してやがんな……?」
キルアは鼻から流れる大量の鼻血を必死に抑えながら言った。双子はそれを見て大爆笑しながら頷いた。
「でしょでしょ!?僕達どんなことでも平気で出来ちゃうんだ!」
「それより、折角案内してあげたのだ!うんとここの景色を眺めるがいいのだ!」
「のだー!!」
「景色……?」
双子に言われて、キルアは初めて辺りを振り返った。するとそこには美しい花が辺り一面咲き誇っている野原だった。キルアは思わず目を見開き、その景色に見入った。
「ね?綺麗でしょここ!」
「ここは僕達と先生しか知らない場所なのだ!もう少し向こうに行くと、小さな離れがあるのだぞ!」
二人はニコニコしながら自慢げに話した。キルアはそこでハッとし、慌てて立ち上がった。
「いや!いやいやいや!!俺ァこんなところに来たかったわけじゃねぇよ!さっさと金を回収しに……!」
「「お金?」」
「……っと。」
双子が同時に首を傾げてキルアを見つめると、キルアは慌てて言葉を濁した。
「と、とにかく!俺ァ先生のところに戻りてぇんだ、な?確かにここはいいとこだが、俺には似合わねぇし……。」
「何で?」
すると男の子はキルアのマントの裾を掴んでじっと見つめてきた。
「は?」
「何で似合わないの?このマントのせい?」
男の子は純粋な瞳でキルアを見つめ続けた。続けて女の子がまるで説教をするように言った。
「こんな綺麗な場所、似合わない人間なんていないのだ!あの黒いオバケは流石に似合わないけど、お兄ちゃんは人間なのだ!どんな大罪を持っていようと、少しでも心があるなら似合うのだ!ここにいる権利があるのだ!」
「……人間…。」
キルアが静かにそう呟くと、三人を撫でるように風が優しく吹いた。
