切り裂きジャックと魔女のクロエ
「……んで?人の休日邪魔した挙句フライパンで殴ってまで頼みてぇ依頼は何だ?」
ジャックは頭に大きなたんこぶを乗せながら向かいに座る少女に訪ねた。
「実は、ある男を殺して欲しいのよ。」
少女は全く悪びれる様子も無く、ニッコリと笑って言った。
「ほぉ、随分とえげついこというじゃねぇか、お嬢さんよぉ。」
「お嬢さんじゃないわ、あたしはクロエよ。」
見た目は可愛らしいが明らかに腹黒そうな少女、クロエは微笑んだ。
「テメェの名前なんかどうでもいいっての。それより、なんで俺なんかにそんなこと頼むのか、理由を聞かせろよ。」
「本当に失礼な男ね…。まぁいいわ、説明してあげる。」
するとクロエは急に手を組んで真剣な顔をした。
「実は…あたしはある男に呪いをかけられた十九歳の魔女なの!」
「はーい、今すぐお引き取り下さーい。」
ジャックは即座にクロエをつまみ出そうとした。
「ちょ、ちょっと!!本当だってばっ!!」
「生憎俺は魔法とか呪いとか信じてねぇんだよ。ファンタジーごっこならそこら辺のババァとしな。」
「ファンタジーごっこじゃないわ!!とにかく最後まで聞きなさいよ!!」
クロエはジタバタしながら怒鳴った。ジャックは仕方なく話を聞くことにした。
「んで?その十九歳の女がどうしてこんなちっこくなっちまったんだよ。」
「ふぅ…、あたしは優秀な魔女だから、小さい頃から魔法が使えたの。それでいて容姿も美しいから、男を捕まえてお金を搾り取ってやろうと思って年齢をちょくちょく弄ってたの。」
「テメェ最低だな。」
ジャックは呆れた顔をしたが、クロエは無視して話し続けた。
「それで暫く大人のあたしで色んな男と遊んでたんだけど、飽きちゃったから今度はロリになろうと思って、八歳になってまた遊んでたわけ。そしたら、あの男が現れたのよ!」
「あ、やっと本題出てきた。」
「あたしが早々にロリに飽きて本来の姿に戻ろうと思ったら、突然変な男が話しかけてきて、『君は魔法をそんな風に使って、悪い子だね。罰としてその可愛らしい姿から戻れないようにしてあげようか。』って言って、本当に魔法が解けないように呪いをかけられちゃったのよ。」
「ざまぁみろ。」
ジャックは鼻で笑うと、クロエは再びフライパンでジャックの頭を殴った。
「いってぇっ!!!」
「それどころか、魔法が全部使えなくなっていて、何も出来ないのよ。その男は呪いをかけると一瞬で消えちゃって、お手上げってわけ。」
クロエは溜め息をつきながら手を挙げた。
「そこで、この呪いを解くためにその男を探し出して、殺して欲しいのよ!」
「フライパンで二回も殴っといて偉そうに…!大体自業自得だろうが、自分で何とかしろよ。」
「何とか出来ないからここに来たんじゃないのよ!あなたこそ何でそんな乗り気じゃないのよ!?切り裂きジャックは人を切り殺すのが大好きなんじゃないの!?」
「っるせぇ、俺だって気分があんだよ。そもそもそんな話誰が信じるんだよ、現実をみろ現実を。」
「一番現実逃避してそうなのあなたでしょ…!」
クロエはイライラしながら呟いた。
「とにかく、俺は元々休日だし、もっとそういう話信じるやつに頼むんだな。それか、その姿でもう一回成長するの待ちな。」
「…そう、もういいわ。」
クロエは渋々諦めると、扉を開けた。
「…でも、あなたも気をつけた方がいいわ。悪いことばっかりしてると、あたしみたいに呪われちゃうわよ?」
クロエはクスッと笑うと、家を出ていった。ジャックは興味無さそうにまたソファーに座った。
「馬鹿馬鹿しい、何が呪いだよ。大体俺は悪い事なんかこれっぽっちもしてねぇっつーの。」
そう呟くと、ジャックは大きなアクビをしてごろりと寝転がり、眠りについた。 すぐそばにある窓の向こうは、不気味にも強い風が吹き始めていた。
ジャックは頭に大きなたんこぶを乗せながら向かいに座る少女に訪ねた。
「実は、ある男を殺して欲しいのよ。」
少女は全く悪びれる様子も無く、ニッコリと笑って言った。
「ほぉ、随分とえげついこというじゃねぇか、お嬢さんよぉ。」
「お嬢さんじゃないわ、あたしはクロエよ。」
見た目は可愛らしいが明らかに腹黒そうな少女、クロエは微笑んだ。
「テメェの名前なんかどうでもいいっての。それより、なんで俺なんかにそんなこと頼むのか、理由を聞かせろよ。」
「本当に失礼な男ね…。まぁいいわ、説明してあげる。」
するとクロエは急に手を組んで真剣な顔をした。
「実は…あたしはある男に呪いをかけられた十九歳の魔女なの!」
「はーい、今すぐお引き取り下さーい。」
ジャックは即座にクロエをつまみ出そうとした。
「ちょ、ちょっと!!本当だってばっ!!」
「生憎俺は魔法とか呪いとか信じてねぇんだよ。ファンタジーごっこならそこら辺のババァとしな。」
「ファンタジーごっこじゃないわ!!とにかく最後まで聞きなさいよ!!」
クロエはジタバタしながら怒鳴った。ジャックは仕方なく話を聞くことにした。
「んで?その十九歳の女がどうしてこんなちっこくなっちまったんだよ。」
「ふぅ…、あたしは優秀な魔女だから、小さい頃から魔法が使えたの。それでいて容姿も美しいから、男を捕まえてお金を搾り取ってやろうと思って年齢をちょくちょく弄ってたの。」
「テメェ最低だな。」
ジャックは呆れた顔をしたが、クロエは無視して話し続けた。
「それで暫く大人のあたしで色んな男と遊んでたんだけど、飽きちゃったから今度はロリになろうと思って、八歳になってまた遊んでたわけ。そしたら、あの男が現れたのよ!」
「あ、やっと本題出てきた。」
「あたしが早々にロリに飽きて本来の姿に戻ろうと思ったら、突然変な男が話しかけてきて、『君は魔法をそんな風に使って、悪い子だね。罰としてその可愛らしい姿から戻れないようにしてあげようか。』って言って、本当に魔法が解けないように呪いをかけられちゃったのよ。」
「ざまぁみろ。」
ジャックは鼻で笑うと、クロエは再びフライパンでジャックの頭を殴った。
「いってぇっ!!!」
「それどころか、魔法が全部使えなくなっていて、何も出来ないのよ。その男は呪いをかけると一瞬で消えちゃって、お手上げってわけ。」
クロエは溜め息をつきながら手を挙げた。
「そこで、この呪いを解くためにその男を探し出して、殺して欲しいのよ!」
「フライパンで二回も殴っといて偉そうに…!大体自業自得だろうが、自分で何とかしろよ。」
「何とか出来ないからここに来たんじゃないのよ!あなたこそ何でそんな乗り気じゃないのよ!?切り裂きジャックは人を切り殺すのが大好きなんじゃないの!?」
「っるせぇ、俺だって気分があんだよ。そもそもそんな話誰が信じるんだよ、現実をみろ現実を。」
「一番現実逃避してそうなのあなたでしょ…!」
クロエはイライラしながら呟いた。
「とにかく、俺は元々休日だし、もっとそういう話信じるやつに頼むんだな。それか、その姿でもう一回成長するの待ちな。」
「…そう、もういいわ。」
クロエは渋々諦めると、扉を開けた。
「…でも、あなたも気をつけた方がいいわ。悪いことばっかりしてると、あたしみたいに呪われちゃうわよ?」
クロエはクスッと笑うと、家を出ていった。ジャックは興味無さそうにまたソファーに座った。
「馬鹿馬鹿しい、何が呪いだよ。大体俺は悪い事なんかこれっぽっちもしてねぇっつーの。」
そう呟くと、ジャックは大きなアクビをしてごろりと寝転がり、眠りについた。 すぐそばにある窓の向こうは、不気味にも強い風が吹き始めていた。
