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新たな脅威

ー万屋ー

「あ〜…、胸糞悪ぃなぁ…。」

ジャックはあれからすぐに店に戻り、リビングでグダグダと寝転んでいた。

「俺が見つけなきゃあんなのぜってぇ分かんねぇくせに…何でこう素直に礼も言えねぇんだよ。俺より年上だよな…?」

ジャックはグチグチと文句を言いながら天井を見上げた。

「……可愛くねぇ。」

ジャックはぼそっと呟くと、少し仮眠しようと瞳を閉じようとした。すると電話の音が部屋に鳴り響いた。

「うぉっ!?誰だよこんな時間に…!!」

ジャックは驚いて飛び起きると、不機嫌そうに電話を取った。

「はいこちら万屋っ!!!」

『あ、ジュニちゃん?あたし、ロニーだけど。』

その電話の相手はいつもの調子のロニーだった。

「あ、ロニー……どうしたんだ?」

ジャックは気持ちを落ち着かせ、丁寧な口調に直した。

『いやぁ、クロエちゃんを帰した後、どうなったか気になっちゃって…。もう仲直り出来た?』

「?いや、まだ帰ってねぇけど…。」

『え…?もう二時間前には出たのよ?』

「…何?」

ロニーのその言葉に、ジャックは目を見開いた。何やら嫌な予感が頭をよぎった。

「…帰るとき、あいつどんな様子だった?」

『もう真っ直ぐ帰ってジュニちゃんに謝ろうとしてたわよ?不機嫌な感じでもなかったし……。』

「…わかった。すぐ探してみる。」

『…ジュニちゃん、一人で無理しちゃだめよ。ジャックはいつも一人で何とかしようとしてあたしたちを頼ってくれなかったけど…ジュニちゃんはまだ子供なんだし、ちゃんと頼ってね。』

ロニーは少し気を遣いながら言った。ジャックはふっと微笑み、優しげな声で言った。

「……俺は親父とは一緒にされたくねぇし、もう独りだとは思ってねぇから、ちゃんと頼るよ。」

それを聞いてロニーは安心したように頷き、本題に戻った。

『…取り敢えずあたしも店の周りを探してみるわ。もし何かあったらうちに来て頂戴。』

「わかった…ありがとう。」

ジャックは頷くと、受話器を置いて窓の外を見た。いつの間にか星空は厚い雲で隠れていた。

「…俺が生きてる間は、あいつも生きてる。焦るんじゃねぇ……っ。」

ジャックは自分に言い聞かせるように呟くと、すぐに身支度をして外に飛び出した。
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