恋の歌
●少年たちのメール●
《水に流すって言葉、結構怖いよな》
【突然のメールがそれか】
《水に流しても、蒸発して雨になって戻ってきそうだろ?》
【今日の雨を見て?】
《そ。忘れたころに自分の罪が帰ってきたら、もうホラーだろ》
【外が雨だからすることもなく、ホラー映画を見てるんだな?】
《正解。怖い。一人で見るもんじゃない。てことで、来い》
【一人で震えとけ】
《……恋と言えばさ、宇佐見って伏木のこと好きだろ?》
【「来い」から「恋」に繋げるな】
《メールを続けさせてください。マジで怖いです》
【はいはい。好きですよ。それが何?】
《適当なのか、開き直ったのか、文面だと全く分からん》
【それがメールの長所】
《そっちからすればな。こっちからすれば、短所》
【で、そう思った根拠は】
《はいはい、と二回繰り返したところ?》
【いや、長所短所じゃなくて恋の話な】
《そっちか。何となく?》
【疑問形?】
《いや、どうにかメールを続けたくて、ふと思ったことを送った》
【何だよそれ(笑)】
《俺の体は、十三パーセントの思い付きでできてんの》
【低っ! 残りの八十七パーセントは?】
《水》
【妙にリアルだな】
《俺は現実主義》
【思い付きでできてんのに?】
《そこは突っ込むな。で、実際はどうなわけ?》
【楽天家に見えて、裏では陰謀を張り巡らせて失敗する男かと】
《失敗すんのかよ! つか、俺の話じゃなくて恋の話!》
【褒めてんのに】
《最後の最後にけなしてるから、マイナス評価っぽい。で、恋》
【黙秘ー】
《教えてくれるんなら、協力するのに?》
【協力するふりして、グチャグチャにして楽しみそう】
《やる時はやる》
【グチャグチャを?】
《いや、協力》
【へー。じゃ、期待せずにいる】
《あ、てことは開き直ってたんだな》
【ゎた死、メリィさん。ぃま、ぁなたのぅ死ろにぃるの】
《地味に怖いからやめてくれ》
《水に流すって言葉、結構怖いよな》
【突然のメールがそれか】
《水に流しても、蒸発して雨になって戻ってきそうだろ?》
【今日の雨を見て?】
《そ。忘れたころに自分の罪が帰ってきたら、もうホラーだろ》
【外が雨だからすることもなく、ホラー映画を見てるんだな?】
《正解。怖い。一人で見るもんじゃない。てことで、来い》
【一人で震えとけ】
《……恋と言えばさ、宇佐見って伏木のこと好きだろ?》
【「来い」から「恋」に繋げるな】
《メールを続けさせてください。マジで怖いです》
【はいはい。好きですよ。それが何?】
《適当なのか、開き直ったのか、文面だと全く分からん》
【それがメールの長所】
《そっちからすればな。こっちからすれば、短所》
【で、そう思った根拠は】
《はいはい、と二回繰り返したところ?》
【いや、長所短所じゃなくて恋の話な】
《そっちか。何となく?》
【疑問形?】
《いや、どうにかメールを続けたくて、ふと思ったことを送った》
【何だよそれ(笑)】
《俺の体は、十三パーセントの思い付きでできてんの》
【低っ! 残りの八十七パーセントは?】
《水》
【妙にリアルだな】
《俺は現実主義》
【思い付きでできてんのに?】
《そこは突っ込むな。で、実際はどうなわけ?》
【楽天家に見えて、裏では陰謀を張り巡らせて失敗する男かと】
《失敗すんのかよ! つか、俺の話じゃなくて恋の話!》
【褒めてんのに】
《最後の最後にけなしてるから、マイナス評価っぽい。で、恋》
【黙秘ー】
《教えてくれるんなら、協力するのに?》
【協力するふりして、グチャグチャにして楽しみそう】
《やる時はやる》
【グチャグチャを?】
《いや、協力》
【へー。じゃ、期待せずにいる】
《あ、てことは開き直ってたんだな》
【ゎた死、メリィさん。ぃま、ぁなたのぅ死ろにぃるの】
《地味に怖いからやめてくれ》