(昔)
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放課後
授業を終えると俺は約束通りにブロッサム学園に来た。もちろん一人じゃなく、佐野と同伴で。
佐「なんで俺も来なきゃ行けねぇんだよ。」
『いやぁ、よかったよ!佐野が来てくれて。一人でこんなところ、緊張しかしねえよ!』
佐「意味わかんねぇよ」
『いや、ほんと。サンキュ。』
校門を入ってからは女子の視線がチラつく。ブロッサムの校則は厳しいらしく、みんな同じ髪型に身の着こなし方だった。俺は通りすがりの子にひばりさんの事を聞く。
「あ…生徒会室にいらっしゃると思います。」
そしてズンズンと奥に進んでいくと佐野と一緒ということもあり人気は倍増。大丈夫ですか?お困りのことは?と話しかけられる回数が増えていく。さすが男子禁制学校といったところだ。
(佐野ってスゲーよな…)
『よし、佐野。いくぞ。』
そして生徒会室に着いた。
トントン
『ひばりさん。sopranoです。』
ひ「sopranoさま、佐野さま!」
(佐野が本命か)
『んでどうしたんだ?』
ひ「いえ。用という用はないのですが…。sopranoさまがこの生徒に似ていたもので。」
俺に一枚の写真を見せる。私が女としてブロッサム学園にいた時の写真だった。
私は一度だけブロッサム学園にいたことがあった。その時に佐野の事を知った。ハイジャンを美しく飛ぶ選手ということを。身近で佐野を応援したくて私は桜咲学園に編入した。
『……。』
ひ「なにか、ご存知ですか?」
『え、あぁ。いや。』
ひ「そうですか。すみません、変な事情に巻き込んでしまいまして。」
『うん。にしてもなんで?』
佐「俺と親しかったから。だろ?」
ひ「こんなことを、佐野さまの前で言うのも恥ずかしいのですが、少しでも佐野さまの元気が取り戻せれば、と。」
『ああ、そうなんだ。』
ひ「いまでも、大切な存在でらっしゃいますか?」
佐「もういないやつを追いかけても仕方ないだろ。」
目の前で交わされる会話に私として反応出来ずに棒立ち状態だった。女子として生きていた頃は、佐野のためになりたいと毎日のようにグラウンドに通っていた。ブロッサム生徒禁止エリアにも入り込んでは、何かお手伝いできることは?と聞きにいっていた。
佐「ほらもう行くぞ。」
『お、おう。じゃあな、ひばりさん。』
そして生徒会室を後にした。
『佐野はあの子の事好きだったんだ?』
佐「さあな。いい女だったとは思ってたよ」
『へえ。』
佐「じゃあ部屋に帰るか。」
佐野の意外な一面を見ていたような気がした。
