慣れないベッドでの生活と時差ボケのダブルパンチで朝早くに起きた。

(まだ５時かよ…)

下に降りると佐野はもういなかった。ベッド上に紙が一枚置いてある。

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sopranoへ


お前の事だ朝早く起きてしまったとか思ってるんだろ。

あいにく俺は朝にはやることがある。
探すなよ、７時ごろには帰るから。


佐野

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(図星…。探そうともしちゃったよ…)

俺はブルブルと顔を横に振るともう一度自分のベットに入った。

――――…

佐「soprano！起きろ、もう７時だ」
『もうちょっと…だけ…』

俺はスッカリ熟睡してしまったらしい。さっき起きた時とは比にならないベッドの心地よさ。そう、佐野のベッドで眠っていた。

佐「朝飯なくなるぞ。」
『それはダメッ』

その勢いで起きた。見ると佐野はもう準備が出来ているようだった。どけ、との仕草を準備開始に合図にして制服に着替える。

佐「…どんだけ朝飯大事なんだよ」

佐野に笑われてしまった。ベッドを直ししながらバフバフと下で整理している。
(そりゃあ朝飯で起きるなんて奴いないわな…)

ふと佐野から視線を外すとベットの横の机にメモが置いてあった。

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ちゃんと佐野を連れてこい！

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筆跡からして瑞稀だ。


佐「ったく…遅刻は連帯責任だからな。早くしろよ」
『おう！』


俺は１０分程で準備を終えた。