入学式が終わった。
座りすぎたパイプ椅子にお尻が痛い。いくら英徳でもパイプ椅子は変わらないらしかった。

つ「ンー！やっと終わったよ…。来賓多すぎ！」
『もう、ヘトヘト。』

ピンポンパンポーン

「「altoさん。新入生sopranoalto。職員室までお越しください。」

『よ。呼ばれた。』
つ「ありゃあ、alto」
『あああ、とりあえずいってくるね。』


ガラッ

『失礼します』
理事長「どうぞ、お掛けになって。ミスsoprano。いえ、アルフェッドsopranoといった方が正しいかしら？」
『知ってるんですね』
理事長「もちろん。」
『入学の条件通り。他言無用でお願い致します。』
理事長「了承しておりますよ。ですが勿体ないですよ。せっかくF4ラウンジにも上がれるほどのお資格のあるお方ですのに。ミスalto」
『いいんです。これで。では、ありがとうございます。それでは失礼しました。』


ガラッ

『ふぅ。良かった。怒られなくて。』

職員室を出ると待っているつくしを見かけた。手元に持つ何かを見ながらうろうろしているようだった。

『あ、つくしー!!』
つ「altoどうだった？こってり絞られてきた？」
『大丈夫だった！』
つ「なーんだ…つまんないのぉ。」
『もうっ！つまんなくなくないからっ！』
つ「そうそう。あ、そうだ！さっきね。校舎の案内のプリントもらったから校舎を回ってみない？」
『いいかも。いこう！』