第2章 幽玄の戦禍
「……おい、ルミナ、エクス。いるか?」
「いるぞ。ルミナは?」
「……………」
唖然として周囲を見回しているルミナに、エクスは怪訝そうな顔を向けた。
「ルミナ?どうした?」
「……あっ、ごめん。大丈夫」
「っつーか、ここどこだ?うちの前だったよな?さっきま「ヴァルハラ」…あ?」
唐突に口を挟んだルミナに、レインまで訝し気に視線を向けた。
二人がかりで向けられたルミナは、自分が何を言ったのかわからない顔で口を押えている。
「ヴァルハラ、っつったよな。ここの名前か?」
「……多分?」
「お前が言ったんだろ…」
呆れるエクスにルミナは口を尖らせた。
「わかんないんだもん、私にも…」
「ま、急にこんなことになったんだから混乱するのもしょうがねぇよ。とりあえず、人がいねぇか探してみようぜ」
「…そうはいかないみたいだぞ」
エクスが険しい顔でルミナを背に庇う。
獣の足音が、無彩の世界に轟きだした。
「…なぁエクス。こんなとげとげしい獣って見たことあるか?」
「ないな。その口ぶりからして、レイン姉もか」
「ったりめぇだろ」
拳を固めるレインの横で、エクスが銃を構え…舌打ちして放り棄てた。
「弾切れ」
「うっそだろおい!?」
流石に素手でどうにかなる相手じゃねぇぞ、とレインが顔を顰める。
「しゃーねーなぁ…エクス、ルミナを連れて逃げろ」
「冗談でもやめてくれ。万一帰れてもセラ小母さんに俺が殺される」
それに、と背に庇う少女を見下ろし、エクスは視線を前に戻した。
「こいつもお前を置いていく気はなさそうだ」
「…馬鹿ばっかりがよ」
その言葉を最後に、包囲網を完成させた獣がレインに飛び掛かる。
レインはそれを避けることなく、両腕を交差させて受けた。
「いるぞ。ルミナは?」
「……………」
唖然として周囲を見回しているルミナに、エクスは怪訝そうな顔を向けた。
「ルミナ?どうした?」
「……あっ、ごめん。大丈夫」
「っつーか、ここどこだ?うちの前だったよな?さっきま「ヴァルハラ」…あ?」
唐突に口を挟んだルミナに、レインまで訝し気に視線を向けた。
二人がかりで向けられたルミナは、自分が何を言ったのかわからない顔で口を押えている。
「ヴァルハラ、っつったよな。ここの名前か?」
「……多分?」
「お前が言ったんだろ…」
呆れるエクスにルミナは口を尖らせた。
「わかんないんだもん、私にも…」
「ま、急にこんなことになったんだから混乱するのもしょうがねぇよ。とりあえず、人がいねぇか探してみようぜ」
「…そうはいかないみたいだぞ」
エクスが険しい顔でルミナを背に庇う。
獣の足音が、無彩の世界に轟きだした。
「…なぁエクス。こんなとげとげしい獣って見たことあるか?」
「ないな。その口ぶりからして、レイン姉もか」
「ったりめぇだろ」
拳を固めるレインの横で、エクスが銃を構え…舌打ちして放り棄てた。
「弾切れ」
「うっそだろおい!?」
流石に素手でどうにかなる相手じゃねぇぞ、とレインが顔を顰める。
「しゃーねーなぁ…エクス、ルミナを連れて逃げろ」
「冗談でもやめてくれ。万一帰れてもセラ小母さんに俺が殺される」
それに、と背に庇う少女を見下ろし、エクスは視線を前に戻した。
「こいつもお前を置いていく気はなさそうだ」
「…馬鹿ばっかりがよ」
その言葉を最後に、包囲網を完成させた獣がレインに飛び掛かる。
レインはそれを避けることなく、両腕を交差させて受けた。