第1章 過世の追走

「義姉さん!ルミナ!無事か!?」
「ああ、なんとかな。だが…」
「こりゃ、ひっでぇな」
スノウの隣でガトーが頭を掻く。
「セラが旅立った時を思い出すねぇ」
「あの時はノエルとモグが来てくれたんだよね」
会話を交わしながら、ノラの面々は手際よくバリケードを築くなど動いている。
砂浜には、ネクトンたちだけでなく様々な魔物が溢れていた。
「それにしても、どうして…」
「考えるのは後にしようぜ、セラ」
拳を打ち合わせて、スノウが前に出て構える。
「お前も無理をするなよ―――ッ!」
「きゃっ!?」
不意に突き飛ばされて、ルミナは地面を転がった。
その傍に剣―――エクレールが持っていたはずのオーバーチュアが刺さる。
「母さん!?」「義姉さん!!」
突如空から降ってきた一つ目の巨体、その持つ棍棒に打ち据えられたエクレールが壁に叩きつけられていた。
「私にっ…構うな!それよりも、ルミナを……!」
「…………っ!」
刺さった剣を両手で引き抜き、ルミナは前に駆け出す。
「ルミナ!」
「母さんは……やらせない!」
正眼に武器を構え、少女は次の得物を探す単眼を睨みつけた。
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