第8章 巨兵の大戦

「道理でファングの腕力が上がってるなぁって思ってたら」
「あの頃もスノウ以上の剛力でしたからね、ファングさん…」
結果として、二人とも魔法使いマジックユーザーとして覚醒していた。
「じゃあ、うちらはあのギアを背負わなくていいわけか?」
「ええ、大丈夫でしょう」
「…おーいホープ。なんかリーナの奴がいじけてるんだけど」
スノウの言葉に振り返れば、リーナが「いじけてはいませんよ」と頬を掻いて強弁する。
「別にエクレールさんたちに必要なくなったから今度こそ専用の調整を…とか思ってたわけじゃありません」
「語るに落ちすぎだろ」
エクスが溜息を吐く。
「つーか、嘘つく時の癖もルミナそっくりなのな」
「「えっ」」
二人で顔を見合わせる。
「そんな癖あったっけ?」
「お前、嘘つく時は頬を掻くだろ絶対」
「あー…」
「気づいてなかったのか…」
「そこまで影響を受けるものなのですか…」
頷くルミナの横で、リーナがショックを受けている。
「それはともかくよぉ。レインズは来ないのか?」
「あ、はい。レインズさんはこう…現行で最高の出力にした環境防御ギアがあっても、誰かが見てないといけないレベルで耐性がないので…」
「残念ながら留守番、ということさ。ユール君と観測班にいることになる」
「気を付けてね」
機器に囲まれて悪戦苦闘していたユールがそれだけ言って作業に戻る。
「では、君らの健闘を祈る」
レインズの敬礼に、エクレールたちは応じてからシ界に向かった。
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