第6章 零落の楽園
アガスティアタワー、その頂上。
デュプリケートのセラが、ゲートの前で一行を出迎えた。
「あのゲートは?」
「この先に、アダムがいるんだ。…通してくれるんだろうな?」
ノエルの質問に、セラのデュプリケートは頷いて道を譲る。
「……えらく素直だな」
「…『矛盾 は、正されなければならない』?」
ルミナの問いに、セラのデュプリケートは頷いた。
「このパラドクス現象の原因、『存在してはならないもの』は、デミ・ファルシ=アダム以外にないよ」
「…質問。なんでセラはデュプリケートになった?」
「記録によれば、パラドクスを利用した復活直後の不意打ちにより貴方たちタイムトラベラーを拘束、身体データを採取したのち排除したみたい」
「……そう、それだ!」
ノエルが違和感の正体を掴んだように指を弾く。
「パラドクスを利用して、未来から過去に干渉したお前が、なんで今更パラドクスだからって理由で消滅を望む!?」
「……罠、か?」
エクレールの厳しい視線に、セラのデュプリケートが俯く。
そして、その姿をそのまま消した。
「待てっ…!」
伸ばしたエクレールの手は、虚しく空を切った。
スノウがガリガリと頭を掻く。
「なんか、悪い奴に見えねぇんだよなぁ…」
「スノウ…」「お前……」
ノエルとエクレールが呆れた顔を向ける。
「アレはデュプリケートであってセラじゃないんだぞ?」
「義姉さん、流石にそれは俺でもわかってるって」
けどよぉ…と煮え切らずに腕を組むスノウ。
「親父」
「ん?なんだレイン」
「親父も馬鹿なんだから難しいコト考えるもんじゃねぇって」
こういう時はだな、と拳を握るレイン。
「とりあえず、動いてから考えようぜ!」
「…そうだな、そうするか!」
「…無策に突っ込む馬鹿が二匹、か」
呆れるエクレールの肩を、ホープが気まずげに突く。
「あの、ルミナがもうゲートに」
ぱっとエクレールが振り返った先には、苦笑いするルミナの顔。
「…馬鹿三匹目、か?」
「案外そっち寄りだよな、ルミナって」
「ノエル君、後でちょっとお話ししましょうか」
ホープの笑みから逃げるように、ノエルもゲートに向かった。
デュプリケートのセラが、ゲートの前で一行を出迎えた。
「あのゲートは?」
「この先に、アダムがいるんだ。…通してくれるんだろうな?」
ノエルの質問に、セラのデュプリケートは頷いて道を譲る。
「……えらく素直だな」
「…『
ルミナの問いに、セラのデュプリケートは頷いた。
「このパラドクス現象の原因、『存在してはならないもの』は、デミ・ファルシ=アダム以外にないよ」
「…質問。なんでセラはデュプリケートになった?」
「記録によれば、パラドクスを利用した復活直後の不意打ちにより貴方たちタイムトラベラーを拘束、身体データを採取したのち排除したみたい」
「……そう、それだ!」
ノエルが違和感の正体を掴んだように指を弾く。
「パラドクスを利用して、未来から過去に干渉したお前が、なんで今更パラドクスだからって理由で消滅を望む!?」
「……罠、か?」
エクレールの厳しい視線に、セラのデュプリケートが俯く。
そして、その姿をそのまま消した。
「待てっ…!」
伸ばしたエクレールの手は、虚しく空を切った。
スノウがガリガリと頭を掻く。
「なんか、悪い奴に見えねぇんだよなぁ…」
「スノウ…」「お前……」
ノエルとエクレールが呆れた顔を向ける。
「アレはデュプリケートであってセラじゃないんだぞ?」
「義姉さん、流石にそれは俺でもわかってるって」
けどよぉ…と煮え切らずに腕を組むスノウ。
「親父」
「ん?なんだレイン」
「親父も馬鹿なんだから難しいコト考えるもんじゃねぇって」
こういう時はだな、と拳を握るレイン。
「とりあえず、動いてから考えようぜ!」
「…そうだな、そうするか!」
「…無策に突っ込む馬鹿が二匹、か」
呆れるエクレールの肩を、ホープが気まずげに突く。
「あの、ルミナがもうゲートに」
ぱっとエクレールが振り返った先には、苦笑いするルミナの顔。
「…馬鹿三匹目、か?」
「案外そっち寄りだよな、ルミナって」
「ノエル君、後でちょっとお話ししましょうか」
ホープの笑みから逃げるように、ノエルもゲートに向かった。