第3章 運命の対峙
「おい、アレ!」
レインが指さした先には、法衣の老人が佇んでいた。
「こんなところに人がいるとはな…」
「…………ぁ」
「ルミナ?」
怯えたように後ずさるルミナに、エクスが怪訝そうな顔を向ける。
駆けだそうとしていたレインも、それに気づいて足を止めた。
「どうした?」
「……逃げよう、二人とも。アレは―――」
「逃げられるとでも?」
声に振り返ると、先ほどは遠くにいたはずの老人がすぐそこに立っていた。
「いつの間に…」
「テメェ、何もんだ?」
咄嗟に二人を背に庇うレインを無視して、老人の瞳はルミナに向く。
「女神よ。導きに従い、還るべき場所に還れ」
「……っ!」
一歩退くルミナを見て、レインとエクスは顔を見合わせ、意見を一致させた。
事情は全く分からないが、この老人は、敵だ、と。
「ルミナ。やれっか?」
「無理はするな。俺たちに任せてもいい」
武器に手をかける二人を見上げ、ルミナは首を横に振る。
「ううん、大丈夫。…多分、私がやらなきゃならないことなのは、わかるから」
得物を抜いて正眼に構えるルミナを見て、老人は顎に手を当てた。
「ふむ…未だ目覚めず、か。これも人の身に堕ちた故か……」
その瞳が初めてレインたちを捉え、顔が悪意に歪む。
「仕方あるまい。少しばかり、思い出させるとしよう」
「さっきから意味のわからねぇことをごちゃごちゃと―――!?」
老人が杖を振り、その身体が眩く光る。
その後に顕れたのは、巨大な黒い顔を持つ異形の機構。
「なんだ、コイツ……今までの連中とは違うぞ!?」
『当然だ。私はファルシ。輝ける神より遣わされし者なり』
「ファルシィ!?」
なんだそりゃ、とぼやきながらレインは拳を握り締める。
『人間風情が、どこまで保つかな?』
「舐めてんじゃねぇぞ!」
「レイン姉、気を付けて!」
哄笑を響かせながら、戦いの幕が上がる。
レインが指さした先には、法衣の老人が佇んでいた。
「こんなところに人がいるとはな…」
「…………ぁ」
「ルミナ?」
怯えたように後ずさるルミナに、エクスが怪訝そうな顔を向ける。
駆けだそうとしていたレインも、それに気づいて足を止めた。
「どうした?」
「……逃げよう、二人とも。アレは―――」
「逃げられるとでも?」
声に振り返ると、先ほどは遠くにいたはずの老人がすぐそこに立っていた。
「いつの間に…」
「テメェ、何もんだ?」
咄嗟に二人を背に庇うレインを無視して、老人の瞳はルミナに向く。
「女神よ。導きに従い、還るべき場所に還れ」
「……っ!」
一歩退くルミナを見て、レインとエクスは顔を見合わせ、意見を一致させた。
事情は全く分からないが、この老人は、敵だ、と。
「ルミナ。やれっか?」
「無理はするな。俺たちに任せてもいい」
武器に手をかける二人を見上げ、ルミナは首を横に振る。
「ううん、大丈夫。…多分、私がやらなきゃならないことなのは、わかるから」
得物を抜いて正眼に構えるルミナを見て、老人は顎に手を当てた。
「ふむ…未だ目覚めず、か。これも人の身に堕ちた故か……」
その瞳が初めてレインたちを捉え、顔が悪意に歪む。
「仕方あるまい。少しばかり、思い出させるとしよう」
「さっきから意味のわからねぇことをごちゃごちゃと―――!?」
老人が杖を振り、その身体が眩く光る。
その後に顕れたのは、巨大な黒い顔を持つ異形の機構。
「なんだ、コイツ……今までの連中とは違うぞ!?」
『当然だ。私はファルシ。輝ける神より遣わされし者なり』
「ファルシィ!?」
なんだそりゃ、とぼやきながらレインは拳を握り締める。
『人間風情が、どこまで保つかな?』
「舐めてんじゃねぇぞ!」
「レイン姉、気を付けて!」
哄笑を響かせながら、戦いの幕が上がる。