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詩 ポエム

私はおべんとばこ
私のおなかがいっぱいだと
君のおなかがすく
君のおなかがいっぱいになると
私のおなかがすく

私はおべんとばこ
君のおなかを満たすため
おなかいっぱい ご飯を詰めて
君の大好きな おかずも詰めて
お昼になったらお披露目さ!
ハンバーグ、エビフライ、コロッケ
今日は美味しく食べてくれたかな
明日も美味しく食べてくれるかな
私は 君の笑顔を見るのが楽しみで
毎日毎日頑張って
おなかにご飯をつめこむの
そうして 私が空っぽになると
今度は 君のお母さんが
にっこり 笑ってくれるんだ
私は幸せだよ

でも君はたまに
私のことを睨んでくるよね
なんで? わかんない
お母さんも寂しそうな顔してるよ
なんで? なんで?
ある日のおべんとばこ
君はまた 嫌そうな顔で私を見た
なにさ なにさ!
私は 君のために頑張ってるのに
あれ ちょっと
どうしたの? なんで泣いてるの?
空っぽになった私の前で
君は一人泣いていた

あれ あれれ?
君は今日 嫌で嫌で泣いていたのに
お母さんは 物凄く嬉しそうな顔してる
なんでだろう
なんでだろう なんでだろう
なんでだろう

そっか

君は 野菜嫌いだったんだっけ
そういえば今日 私は空っぽだ
嫌いな野菜 頑張って食べたんだね
だから 泣いてたんだね
嬉しい
なんだか すごく嬉しい
私は幸せだよ


ありがとう、


ごちそうさま。
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