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自宅に帰り、食事を済ませ、入浴。少しテレビを見て自室に向かう。なにをやっていても、どんな会話を家族としていても未来のことが気になる。
「大丈夫かな…」
きっと今もまだ眠ったままなのだろう…。気づくと、自分が早く気づいていればこんなことにならなかったのではないだろうか。と自分を責めていた。
気分転換に大好きなオンラインゲームをした。
『YUMEがログインしました』
『ナカタがログインしました』
『ナカタ「元気?」』
『YUME「まあまあかな」』
ゲーム内のチャットを利用して、中田と会話した。やっぱり心配してくれている。
『ナカタ「まじで抱え込みすぎんなよ。力になれることは俺にもあるはずだからさ」』
『YUME「うん。でも、今はまだ頭の整理が追い付いてないから、落ち着いたら話す。ありがとう」』
『YUMEがスタンプを送りました』
『YUMEが退出しました』
チャットで会話をした後、ゲーム内でランダムにチームを組み、サバゲ―もどきの対戦をした。ゲームしている時だけは忘れられる。でも、きっとこれは忘れてはならないんだろうと思った。
『YUMEがログアウトしました』
ゲームを早めに切り上げて、眠りについた。
────────────────────────
ん……。
気が付くと私は真っ白ななにもない世界に私はいた。
「ここは……?」
遠くの方で声が聞こえた。
「「オーイ」」
二人で同時に声をあげたように聞こえた。
二人の人影が見える。私は近づくことにした。少しずつ少しずつ。
「あの、君たち…」
私が声をかけると二人は少し怒った顔をして言った。
「「オソーイ!」」
「え?」
「ナンデ」「ヤットキタ」
「どういうこと?」
全く頭が追い付かない。真っ白な世界?部屋?に双子の男の子女の子がいて、遅いだのやっと来ただの言われた。
「ボク」「ワタシ」「天使クン」「悪魔チャン」
「え?天使と悪魔の双子?」
「天使クンダ!」「悪魔チャン!」
「ごめんね、天使くんに悪魔ちゃん」
「「ソレデヨシ!」」
どうやらちゃんと名前を呼ばないとダメらしい。
「助ケルカ」「未来」「「大切ナ友達」」
「え?なんで未来のこと……」
「ボク達」「番人」「違反者ノ」「魂ヲ」「「貰ウ」」
まさか、『薬』の注意事項を破った者は死ぬ?
「未来は死ぬの?」
私は動揺していた。普段はこんなにも取り乱すことはないのに。
「コノママデハ」「亡クナル」「魂ガ」
「もしかして、今の未来は抜け殻なの?!」
「正解」「違反者ノ」「魂ハ」「コチラ側ニ」「身体ハ」「元イタ世界ヘ」
まとめるとこうだ。
『薬』の注意事項を守らなければ死ぬ。
注意事項を一個でも破れば、魂と身体は引きはがされ、魂はあの世へ。体は現世のまま。
「未来を救いたい…!」
「ナラバ」「誓エ」「我ラノ」「自由ヲ」
「どういうこと?」

ジリリリリリリリ

「イズレ」「会エル」「「マタネ」」
────────────────────────
ジリリリリリリリ
気が付くと朝だった。うるさく鳴る目覚まし時計を止め、学校に行く支度をする。
さっきの夢は一体なんだったんだろうか…
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