男性不信の女子がチョコレート渡してみた
ここまでのふりかえり:
“ばれんたいん”だからとか男性不信を治すいい機会だからとか言われて男性にチョコを配り歩いている私。
でも、なぜか散々な目に遭っているので、もう心が折れそうです…。
…そんなわけで、どうにか不気味な笑顔を浮かべながら思いっきりキレてたキャンベルさんから逃げ出すことに成功した私は、廊下をよたよたと歩いていた。
すると突然肩を叩かれる。だから振り向いてみると、頬っぺたに誰かの指がぷすりと刺さった。
「ハッピーバレンタイン☆☆☆」
それと同時に聞こえてくる明るい声…。……というか…、こんなことをする人は一人しかいない…。
そう、いたずら好きの曲芸師モートンさんだ…!しかも真後ろにいるからすっごい距離近い…!
「ヒイイイィィィィーッ!!!」
いつもの如く情けない悲鳴をあげた私は、バババッと忍者のような素早い動きでモートンさんと距離を取った。そんな私の様子がおもしろかったのか、モートンさんはそんな私を見てケラケラと笑っている。
「な~んだ残念。もし退魔護符投げつけてきたり殴ったりしたら、それを理由にいっぱいイタズラしてあげるつもりだったのに~。」
あああ危なかったぁぁぁ…!ナイス判断だよ私…!
内心そう思った私はバクバクとなる心臓を押さえながら冷や汗を拭った。
だけどそんな私に構わず距離を詰めてきたモートンさんは、ニッコリ笑顔を浮かべて「はい♡」と言いながら手を差し出してきた。そんなモートンさんを疑問符を浮かべながら見てみる。
「もう、いじわるしないで。
あるんでしょ?チョコレート♡」
……あ、なるほど…。
納得した私はチョコを取り出してモートンさんに差し出すと、モートンさんはニッコリと満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうね♡とっっっても嬉しい♡」
「そ…、そんなに喜んでいただけたならよかったです…。」
「あれ~?もしかして疑ってる~?ホントに嬉しいんだよ。なんてったって君の愛は、このマイクの原動力だからね!」
なんだか少し大げさな気はするけど、それでも喜んでくれてるのは正直うれしい。だからなんだかほっこりしてしまって思わず笑みが零れた。
だけど、モートンさんはそんな私の顔をきょとんとした顔で見つめるように見てくる。ああ、もしかして…、私は男性の前であまり笑えないからこの笑顔が少し珍しかったのかも…。
とはいえ、その熱を感じるような視線には少しどぎまぎしてしまう。だから顔を赤くしながらあわあわと慌てふためいていたら、モートンさんは次第にニヤッとした笑みを浮かべ始めた。
……こ、これは…!モートンさんが何かイタズラを思いついた時にする笑顔だ…!
そう気付いたもんだから赤らめていた顔を青ざめさせながらバレないようにゆっくり後ずさる。だけどすぐにバレて、モートンさんに手首をガッと掴まれた。そんなモートンさんの行動に顔を更に青ざめさせていると、モートンさんは手首を掴んでいた手を滑らせるようにして私の手の平へと移動させてその場に跪いた。
これはまるで…、お姫様をエスコートするみたいな体勢だ…!でも、そんな体勢とは裏腹に影を含んだような満面の笑みを浮かべてらっしゃるんですが…!なんだかめちゃくちゃ怖いですが…っ!?
「今日は君専用のショーを用意するよ♡だから二人きりになっちゃおっか♡」
うっすら目を開けたモートンさんがいつもより少し低くて色気を伴ったような声でこんなことを言ってきてる…!しかもなぜか舌なめずりしてらっしゃいますが…!?
これはいけない予感がするううぅぅぅーっ!!
(この後、モートンさんにもチョコを渡したいというヘレナという名の天使が現れたおかげでいけない予感漂うフラグが折れた。ありがとうヘレナ…!)
“ばれんたいん”だからとか男性不信を治すいい機会だからとか言われて男性にチョコを配り歩いている私。
でも、なぜか散々な目に遭っているので、もう心が折れそうです…。
…そんなわけで、どうにか不気味な笑顔を浮かべながら思いっきりキレてたキャンベルさんから逃げ出すことに成功した私は、廊下をよたよたと歩いていた。
すると突然肩を叩かれる。だから振り向いてみると、頬っぺたに誰かの指がぷすりと刺さった。
「ハッピーバレンタイン☆☆☆」
それと同時に聞こえてくる明るい声…。……というか…、こんなことをする人は一人しかいない…。
そう、いたずら好きの曲芸師モートンさんだ…!しかも真後ろにいるからすっごい距離近い…!
「ヒイイイィィィィーッ!!!」
いつもの如く情けない悲鳴をあげた私は、バババッと忍者のような素早い動きでモートンさんと距離を取った。そんな私の様子がおもしろかったのか、モートンさんはそんな私を見てケラケラと笑っている。
「な~んだ残念。もし退魔護符投げつけてきたり殴ったりしたら、それを理由にいっぱいイタズラしてあげるつもりだったのに~。」
あああ危なかったぁぁぁ…!ナイス判断だよ私…!
内心そう思った私はバクバクとなる心臓を押さえながら冷や汗を拭った。
だけどそんな私に構わず距離を詰めてきたモートンさんは、ニッコリ笑顔を浮かべて「はい♡」と言いながら手を差し出してきた。そんなモートンさんを疑問符を浮かべながら見てみる。
「もう、いじわるしないで。
あるんでしょ?チョコレート♡」
……あ、なるほど…。
納得した私はチョコを取り出してモートンさんに差し出すと、モートンさんはニッコリと満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうね♡とっっっても嬉しい♡」
「そ…、そんなに喜んでいただけたならよかったです…。」
「あれ~?もしかして疑ってる~?ホントに嬉しいんだよ。なんてったって君の愛は、このマイクの原動力だからね!」
なんだか少し大げさな気はするけど、それでも喜んでくれてるのは正直うれしい。だからなんだかほっこりしてしまって思わず笑みが零れた。
だけど、モートンさんはそんな私の顔をきょとんとした顔で見つめるように見てくる。ああ、もしかして…、私は男性の前であまり笑えないからこの笑顔が少し珍しかったのかも…。
とはいえ、その熱を感じるような視線には少しどぎまぎしてしまう。だから顔を赤くしながらあわあわと慌てふためいていたら、モートンさんは次第にニヤッとした笑みを浮かべ始めた。
……こ、これは…!モートンさんが何かイタズラを思いついた時にする笑顔だ…!
そう気付いたもんだから赤らめていた顔を青ざめさせながらバレないようにゆっくり後ずさる。だけどすぐにバレて、モートンさんに手首をガッと掴まれた。そんなモートンさんの行動に顔を更に青ざめさせていると、モートンさんは手首を掴んでいた手を滑らせるようにして私の手の平へと移動させてその場に跪いた。
これはまるで…、お姫様をエスコートするみたいな体勢だ…!でも、そんな体勢とは裏腹に影を含んだような満面の笑みを浮かべてらっしゃるんですが…!なんだかめちゃくちゃ怖いですが…っ!?
「今日は君専用のショーを用意するよ♡だから二人きりになっちゃおっか♡」
うっすら目を開けたモートンさんがいつもより少し低くて色気を伴ったような声でこんなことを言ってきてる…!しかもなぜか舌なめずりしてらっしゃいますが…!?
これはいけない予感がするううぅぅぅーっ!!
(この後、モートンさんにもチョコを渡したいというヘレナという名の天使が現れたおかげでいけない予感漂うフラグが折れた。ありがとうヘレナ…!)