男性不信の女子がチョコレート渡してみた
なんだか出鼻をくじかれたような気分だったけど、そそくさと退散した私は次にオフェンスのエリスさんを見つけた。なので…まあ、さっきの今だからなんだかすごく緊張するけど、エリスさんにもチョコを渡すことにした。
「え?俺に?お前が?」
かなりびっくりしたようにエリスさんがそう言うもんだから、私はコクンコクンと顔を上下に揺らしながらその言葉を肯定した。
…といっても、きょとんとしながらこんなに固まってる辺り実は迷惑なんじゃないかな…なんて思い始める。でも、そんな考えのせいでなんだか気まずくなってきた私とは裏腹に、「いや、はは!」とエリスさんは照れ臭そうにはにかんだ。
「バ、バレンタインにこんな…、て、照れるじゃんか!」
「う…っ、ご、ごめんなさいっ」
「お、お前が謝ることじゃねぇよ!
って、そりゃそうか。こういう時もらった側の男が気の利いた言葉を言ってやんねぇとだよな。」
そう言ったエリスさんは照れ臭そうにしていた顔をキリッと整えさせた。
「ありがとうなベイビー、大切に食べるぜ!!!」
キリッとした顔のエリスさんはそう言いながら私の両肩に手を置くとニカッと笑う。だから私もつられておずおずと笑……
……
……
………おうとしたんだけど、肩に手を置かれてることに今更気付いた。
「キャアアアァァァァーッ!!!」
「ですよねー。」
この後、エリスさんの鈍い悲鳴が響いたのは言うまでもない。
(幸いすぐに目を覚ましてくれたエリスさんは、痛みから顔を青ざめさせつつもニカッと笑ってチョコをもらってってくれた。………いい人。)
「え?俺に?お前が?」
かなりびっくりしたようにエリスさんがそう言うもんだから、私はコクンコクンと顔を上下に揺らしながらその言葉を肯定した。
…といっても、きょとんとしながらこんなに固まってる辺り実は迷惑なんじゃないかな…なんて思い始める。でも、そんな考えのせいでなんだか気まずくなってきた私とは裏腹に、「いや、はは!」とエリスさんは照れ臭そうにはにかんだ。
「バ、バレンタインにこんな…、て、照れるじゃんか!」
「う…っ、ご、ごめんなさいっ」
「お、お前が謝ることじゃねぇよ!
って、そりゃそうか。こういう時もらった側の男が気の利いた言葉を言ってやんねぇとだよな。」
そう言ったエリスさんは照れ臭そうにしていた顔をキリッと整えさせた。
「ありがとうなベイビー、大切に食べるぜ!!!」
キリッとした顔のエリスさんはそう言いながら私の両肩に手を置くとニカッと笑う。だから私もつられておずおずと笑……
……
……
………おうとしたんだけど、肩に手を置かれてることに今更気付いた。
「キャアアアァァァァーッ!!!」
「ですよねー。」
この後、エリスさんの鈍い悲鳴が響いたのは言うまでもない。
(幸いすぐに目を覚ましてくれたエリスさんは、痛みから顔を青ざめさせつつもニカッと笑ってチョコをもらってってくれた。………いい人。)