男性不信の女子がおすそわけしてみた

※下ネタ注意!





「で、俺に食わせてるわけか。」


ボリボリとチョコレートを食べながら呆れ顔を私に向ける傭兵のサベダーさんはそう言った。


「ご、ごめんなさい…。

だってその…、サベダーさんはいつも大盛りでご飯食べてたり、ピアソンさんと盗み食いや漁り食いや拾い食いしたりされてるので食べてくれるかと…」

「おいコラ。漁り食いや拾い食いは断じてしてねぇからな。」


お前ホントたまに失礼だな、とサベダーさんが青筋を浮かべてたから思わず肩をビクつかせて白目をむいた。……し、してなかったけ漁り食いや拾い食い…?


「ごごごごごめんなさいっ!じょじょじょじょ冗談ですっ!」


まずいと思った私はそう言ってごまかそうとした。


「ぜってーちげーだろ。お前男相手に冗談とか言えねぇじゃねぇか。」

「いいいい言えます!ちちち父上……だった方にはよく言ってました、うん!」

「お前国出たの何年前だっけか?」


そう言うサベダーさんは相変わらず青筋を浮かべてらっしゃる…!むしろ青筋増えてる気がする…!
これはヤバイ…!話題を変えねないと…!


「そっ、そういえばっ!サベダーさんってどうしてよく食べるのに太らないんですか?」

「てめ…っ、思いっきり話変えやがったな。」


青筋を浮かべて目を三角にしているサベダーさんを見て作戦失敗かと思った。だけどサベダーさんは何か気付いたように黒目を斜め上にやるとグッと口角を上げた。


「なあ、手っ取り早くカロリー消費できる方法知ってるか?」

「え…?そんなものあるんですか?」

「ああ。一晩俺に好きなようにされて鳴き続けてたらあっという間に消費できんだろな。」


………ん?
「一晩」?「鳴き」?

そんな単語になんだか嫌な予感がして青ざめていく。そして改めてサベダーさんの顔を見てみると、なんだかニヤリといやらしい笑みを浮かべて……


「なななな何の話してますかサベダーさんっ!!?」

「なんだよお前。男性不信って言う割にはいい勘してんじゃねぇか。」


そう言いながらサベダーさんはチョコレートを一粒摘まむと、私の顎をグッと掴んでそのチョコレートを口に押し付けてきた。


「さっき390は接種してるっつってたっけか?ならこれで420か。
女の場合それ・・で消費できるカロリーは70なんて聞いたことある。じゃあ6回やりゃあプラマイ0にできるわけだ。



俺は全然余裕だなァ…。」

「イヤアアアァァァァーッ!!!」



このあと、いやらしい笑みを浮かべたサベダーさんの顔をひっぱたきまくったのは言うまでもない。



(思いっきりひっぱたきまくっちゃったにも関わらずサベダーさんは満足げにクククッと笑うと「冗談っつーのはこういうことだよ」って言ってきた。……な、なんか悔しい…!)



(※下ネタすみませんでしたっ!)
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