男性不信の女子がおすそわけしてみた
グランツさんの神対応にジーンと心打たれた私は、去っていくグランツさんとウィック君の後姿を拝むように見送っていた。
………ん?でもよくよく考えたら、私グランツさんにあーんされてなかったっけ…?
気付かなくてよかったそんなことに気付いてしまい、顔に一気に熱が集まってきた。かと思えば一気に熱が引いて血の気まで引いていった。
お、おおお、おおお落ち着こう私っ!ああああ甘い物でも食べてさっ!落ち着こう私っ!
そう気を取り直してパクパクと口の中にチョコレートを放り込んでいった。
「そんな一気に食べると太るぞ。」
そんな声が背後からしてきたもんだからハッとして手を止める。そしてゆっくりと後ろを振り返ると…、ニヤニヤと笑っている「囚人」のバルサ―さんがいた。
「い…、いつからそこに…?」
「それは定かではないが、あんたがチョコを口に放り込んだのを10回は確認できた。」
そ…っ、……んなもの確認しないでいただきたい…っ!
「ちなみに一口チョコ1つ分のカロリーはおおよそ30キロカロリー。あんたは今、この短時間で最低でもおおよそ300キロカロリーは接種したことになるな。」
相変わらずニヤニヤしながらそう言うバルサ―さんの言葉を聞いて、私は青ざめてった。いや、だって…、私それ以上食べてますもの…。
「……………バ、…ルサーさん、いりますか?」
青ざめた勢いでバルサ―さんにおずおずとチョコレートが入った小袋を差し出した。
「君、やらかしたことに気付いたが目の前にあってはどうしても食べてしまうため、自分が接種する量を減らそうと私に押し付ける気だな。」
……うっ。図星を突かれた。
「まあたかだか300キロカロリーだ。女性の一日の接種カロリーがおおよそ2200キロカロリーとしてその内の約7分の1を接種しただけだ。気にせずもっと食べるといいさ。この糖質の塊を。」
そんなことを言いながらいつの間にか手に持ったチョコレートをぐりぐりと口に押し付けてくるっ!楽しそうにニヤニヤしながらっ!
でも、あんな話を聞かされた後だから意地でも食べないぞと白目をむきながら下唇を噛み締める。でも、押し付けられるチョコレートから逃げようと仰け反りすぎてバランスを崩してしまった。
「あ…っ、」
ーー倒れちゃう…!
そう思ったけど、背中に手が回される。そのおかげで倒れることはなかった。だけど、同時に口の中に何かが押し込まれてほろ苦く甘いあの味が広がった。
「これでプラス30キロカロリーだな。」
私の背中に手を回してるバルサーさんは、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべながらそう言ってきた。
(恥ずかしさと恥ずかしさと恥ずかしさから例にも漏れずひっぱたいてしまったけど、バルサ―さんはヘラヘラ笑ってた。ホント何したいんだこの人…っ。)
………ん?でもよくよく考えたら、私グランツさんにあーんされてなかったっけ…?
気付かなくてよかったそんなことに気付いてしまい、顔に一気に熱が集まってきた。かと思えば一気に熱が引いて血の気まで引いていった。
お、おおお、おおお落ち着こう私っ!ああああ甘い物でも食べてさっ!落ち着こう私っ!
そう気を取り直してパクパクと口の中にチョコレートを放り込んでいった。
「そんな一気に食べると太るぞ。」
そんな声が背後からしてきたもんだからハッとして手を止める。そしてゆっくりと後ろを振り返ると…、ニヤニヤと笑っている「囚人」のバルサ―さんがいた。
「い…、いつからそこに…?」
「それは定かではないが、あんたがチョコを口に放り込んだのを10回は確認できた。」
そ…っ、……んなもの確認しないでいただきたい…っ!
「ちなみに一口チョコ1つ分のカロリーはおおよそ30キロカロリー。あんたは今、この短時間で最低でもおおよそ300キロカロリーは接種したことになるな。」
相変わらずニヤニヤしながらそう言うバルサ―さんの言葉を聞いて、私は青ざめてった。いや、だって…、私それ以上食べてますもの…。
「……………バ、…ルサーさん、いりますか?」
青ざめた勢いでバルサ―さんにおずおずとチョコレートが入った小袋を差し出した。
「君、やらかしたことに気付いたが目の前にあってはどうしても食べてしまうため、自分が接種する量を減らそうと私に押し付ける気だな。」
……うっ。図星を突かれた。
「まあたかだか300キロカロリーだ。女性の一日の接種カロリーがおおよそ2200キロカロリーとしてその内の約7分の1を接種しただけだ。気にせずもっと食べるといいさ。この糖質の塊を。」
そんなことを言いながらいつの間にか手に持ったチョコレートをぐりぐりと口に押し付けてくるっ!楽しそうにニヤニヤしながらっ!
でも、あんな話を聞かされた後だから意地でも食べないぞと白目をむきながら下唇を噛み締める。でも、押し付けられるチョコレートから逃げようと仰け反りすぎてバランスを崩してしまった。
「あ…っ、」
ーー倒れちゃう…!
そう思ったけど、背中に手が回される。そのおかげで倒れることはなかった。だけど、同時に口の中に何かが押し込まれてほろ苦く甘いあの味が広がった。
「これでプラス30キロカロリーだな。」
私の背中に手を回してるバルサーさんは、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべながらそう言ってきた。
(恥ずかしさと恥ずかしさと恥ずかしさから例にも漏れずひっぱたいてしまったけど、バルサ―さんはヘラヘラ笑ってた。ホント何したいんだこの人…っ。)