伏せ字だらけのアイラブユー
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※暴力描写あり
「【名前】さんの首は細いね。このまま力を込めれば簡単に折れちゃいそうだよ。」
ああ、しまった──。ブランドさんに背後から腕を回されて首をぎちぎちと絞めつけられている今、私は自分がした選択が大いに間違えていたことを思い知らされた。
なぜ私がこんな状態に陥っているのか──、それは数分前、部屋の前まで帰ってきた時にまで遡る。部屋のカギを開けていた時、「ちょっと教えてほしいことがある」とにっこり笑いながら声をかけられた。ブランドさんはいつも笑顔で人当たりのいい人だ。だけどもう夜である。男の人を部屋へと招き入れるべきではないだろうとは思った。だけど、それをそのまま伝えてしまうのは自意識過剰なような気がして気が引けた。だから少しだけなら大丈夫だろうと何の根拠もないことを考えて、結局ブランドさんを部屋へ招き入れてしまったのだ。
「軽率だね【名前】さん。おまけに隙だらけだ。安易に、ましてや夜に男性を部屋に入れるべきじゃないと思うよ。背中を見せるなんて以ての外。だからこうも恐ろしい目に遭ってしまったんだ。」
自業自得だね、と言うその声色は愉快げだ。なぜブランドさんはこんなことをしてくるのか──、私は何か彼の恨みでも買ってしまったのではと考えてみたけれど思い当たることはない。でも、とにもかくにもこのままではきっと殺されてしまうのは明白だ。だからブランドさんの腕を力いっぱい掴んだり腕を叩いたりをして抵抗をしてみたけれど、そんな小さな抵抗ごときではブランドさんは力を緩めてくれなくて。そうこうしている内に目の前が霞んで手足の先が痺れてくる。このままではもう死んでしまう──、酸欠状態に陥った頭がいよいよ眩んできたその時、ようやく私の首を絞めつけていた腕が離された。
「かはッ!……けほッ」
ようやく解放されたというのに、先ほどまで摂取できる空気を制限されていたせいかうまく呼吸ができない。そのせいで逃げなきゃと思うのにその場から動けずにいた。
「あ~あ、かわいそうに【名前】さん。苦しかったよね? よくがんばったねぇ。」
ブランドさんはそんな私に近付いてきてしゃがみ込むと、にっこりと笑顔で話しかけてきた。私をこの状態に追い込んだ当事者だというのに他人事のように、そして子供をあやすようにそう言ってきたブランドさんに恐怖を感じた私は、はっはっと浅い呼吸を繰り返しながら目を見開いた。そんな私の様子を見たブランドさんは、口角をそのままに何か面白いものでも見つけたと言わんばかりに目を見開かせ、「アハッ」と笑い声をあげた。
「【名前】さん、よっぽど怖かったんだね。とっても怯えた顔してる。」
愉しげなその声に更に恐怖が募る。だけどブランドさんはそんな私に構いもせず、突如として両手で私の顔の側面をガシリと掴んできた。
「僕さ、【名前】さんが怯えてる時のこの顔──、たまらなくゾクゾクするんだよ。」
ブランドさんは添えた手の指で私の目を更に見開かせると恍惚とした表情でそう言ってきた。一瞬彼の言っていることがわからなかった。だけどブランドさんはそんな私に構いもせず、あろうことか私の目玉にベロリと舌を這わせてきた。
「ひ…っ!?」
目の粘膜と舌の粘膜が触れ合うという普段の生活ではまず味わうことのない感覚に思わず声が漏れる。だけどブランドさんは、また一舐め、もう一舐めと舌を這わした。彼の常軌を逸した行動に恐怖を感じた私の背中に、ぞわぞわと悪寒が生じる。その悪寒にいよいよ耐え切れなくなった私はブランドさんの胸板を押し返した。突き飛ばすことこそできなかったものの、ブランドさんは私の目を舐めるという異常な行動をようやくやめて、にっこりと笑いながら「ん~?」と声を漏らした。
「な……っ、なに、して……」
「つまりさ、怯えてる君が大好きなんだよ。だから……、いじめたくなっちゃった♡」
にっこりと笑顔で言い放たれたその酷い言葉に全身から血の気が引いていく。そのせいで逃げ出したいというのに体に力が入らず立ち上がることがかなわない。だからそのまま後ずさりをしていると、私の頭にボフッと何かが当たった。この感触がベッドだろうとわかった瞬間にもう逃げ場がないことを悟り、恐怖のあまり短く荒い呼吸を繰り返す。そんな私にブランドさんは近付いてくると、私を軽々と持ち上げた。次いで体全体がボフリとベッドに沈み、目の前ににんまりと不気味な笑みを浮かべたブランドさんが現れる。
「逃がさないよ【名前】さん。」
覆い被さられたのだと気付いたが、もう私に抵抗する術などはない。そのままブランドさんに両手首を掴み上げられた私は、これから待ち受けている未来を予想してしまい、ガタガタと体を震わせながら目を見開いた。
「いいねぇその顔……。でも、まだ足りないなぁ。【名前】さんが泣きながらやめてほしいと懇願する程酷いことをしちゃおっかなぁ……?」
【煮ない焼かない嚙みつかない fin.】
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煮られなかったし焼かれなかったし噛みつかれなかったけど、首は締められました。
次ページ→お題【ほらまたそうやって僕を煽る】
「【名前】さんの首は細いね。このまま力を込めれば簡単に折れちゃいそうだよ。」
ああ、しまった──。ブランドさんに背後から腕を回されて首をぎちぎちと絞めつけられている今、私は自分がした選択が大いに間違えていたことを思い知らされた。
なぜ私がこんな状態に陥っているのか──、それは数分前、部屋の前まで帰ってきた時にまで遡る。部屋のカギを開けていた時、「ちょっと教えてほしいことがある」とにっこり笑いながら声をかけられた。ブランドさんはいつも笑顔で人当たりのいい人だ。だけどもう夜である。男の人を部屋へと招き入れるべきではないだろうとは思った。だけど、それをそのまま伝えてしまうのは自意識過剰なような気がして気が引けた。だから少しだけなら大丈夫だろうと何の根拠もないことを考えて、結局ブランドさんを部屋へ招き入れてしまったのだ。
「軽率だね【名前】さん。おまけに隙だらけだ。安易に、ましてや夜に男性を部屋に入れるべきじゃないと思うよ。背中を見せるなんて以ての外。だからこうも恐ろしい目に遭ってしまったんだ。」
自業自得だね、と言うその声色は愉快げだ。なぜブランドさんはこんなことをしてくるのか──、私は何か彼の恨みでも買ってしまったのではと考えてみたけれど思い当たることはない。でも、とにもかくにもこのままではきっと殺されてしまうのは明白だ。だからブランドさんの腕を力いっぱい掴んだり腕を叩いたりをして抵抗をしてみたけれど、そんな小さな抵抗ごときではブランドさんは力を緩めてくれなくて。そうこうしている内に目の前が霞んで手足の先が痺れてくる。このままではもう死んでしまう──、酸欠状態に陥った頭がいよいよ眩んできたその時、ようやく私の首を絞めつけていた腕が離された。
「かはッ!……けほッ」
ようやく解放されたというのに、先ほどまで摂取できる空気を制限されていたせいかうまく呼吸ができない。そのせいで逃げなきゃと思うのにその場から動けずにいた。
「あ~あ、かわいそうに【名前】さん。苦しかったよね? よくがんばったねぇ。」
ブランドさんはそんな私に近付いてきてしゃがみ込むと、にっこりと笑顔で話しかけてきた。私をこの状態に追い込んだ当事者だというのに他人事のように、そして子供をあやすようにそう言ってきたブランドさんに恐怖を感じた私は、はっはっと浅い呼吸を繰り返しながら目を見開いた。そんな私の様子を見たブランドさんは、口角をそのままに何か面白いものでも見つけたと言わんばかりに目を見開かせ、「アハッ」と笑い声をあげた。
「【名前】さん、よっぽど怖かったんだね。とっても怯えた顔してる。」
愉しげなその声に更に恐怖が募る。だけどブランドさんはそんな私に構いもせず、突如として両手で私の顔の側面をガシリと掴んできた。
「僕さ、【名前】さんが怯えてる時のこの顔──、たまらなくゾクゾクするんだよ。」
ブランドさんは添えた手の指で私の目を更に見開かせると恍惚とした表情でそう言ってきた。一瞬彼の言っていることがわからなかった。だけどブランドさんはそんな私に構いもせず、あろうことか私の目玉にベロリと舌を這わせてきた。
「ひ…っ!?」
目の粘膜と舌の粘膜が触れ合うという普段の生活ではまず味わうことのない感覚に思わず声が漏れる。だけどブランドさんは、また一舐め、もう一舐めと舌を這わした。彼の常軌を逸した行動に恐怖を感じた私の背中に、ぞわぞわと悪寒が生じる。その悪寒にいよいよ耐え切れなくなった私はブランドさんの胸板を押し返した。突き飛ばすことこそできなかったものの、ブランドさんは私の目を舐めるという異常な行動をようやくやめて、にっこりと笑いながら「ん~?」と声を漏らした。
「な……っ、なに、して……」
「つまりさ、怯えてる君が大好きなんだよ。だから……、いじめたくなっちゃった♡」
にっこりと笑顔で言い放たれたその酷い言葉に全身から血の気が引いていく。そのせいで逃げ出したいというのに体に力が入らず立ち上がることがかなわない。だからそのまま後ずさりをしていると、私の頭にボフッと何かが当たった。この感触がベッドだろうとわかった瞬間にもう逃げ場がないことを悟り、恐怖のあまり短く荒い呼吸を繰り返す。そんな私にブランドさんは近付いてくると、私を軽々と持ち上げた。次いで体全体がボフリとベッドに沈み、目の前ににんまりと不気味な笑みを浮かべたブランドさんが現れる。
「逃がさないよ【名前】さん。」
覆い被さられたのだと気付いたが、もう私に抵抗する術などはない。そのままブランドさんに両手首を掴み上げられた私は、これから待ち受けている未来を予想してしまい、ガタガタと体を震わせながら目を見開いた。
「いいねぇその顔……。でも、まだ足りないなぁ。【名前】さんが泣きながらやめてほしいと懇願する程酷いことをしちゃおっかなぁ……?」
【煮ない焼かない嚙みつかない fin.】
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煮られなかったし焼かれなかったし噛みつかれなかったけど、首は締められました。
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