ここまでのあらすじ：
【名前】さんに用があったので、【名前】さんの部屋をノックすると、「はい、どうぞ」と言われたので入っていった。



「キャアアアァァァァーッ！！？」


そんな叫び声に目を覆う布をずらす。すると私の目に飛び込んできたのは、【名前】さんの着替えてる姿だった。それと同時に私目掛けて飛んできた本は見事命中し、顔全体に痛みが走った。


「あ、これはすみません。着替え中だったんですね。私は何にも見てませんよ。」


「見ていない」とアピールすべく目を手で覆い隠しながらそう言う。そして指の隙間からは顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに体を隠している【名前】さんの姿が見えたので、「出直しますね」と伝えるとドアに向かい、そのまま部屋を出てそっとドアを閉めた。
ドアを閉めた途端、鼻の下を生温かい何かが伝っていく感覚がした。そして、肩の上に乗っている相棒がしきりに私の頭を翼で叩いてくる。


「………私だって男なんです。」


もはやキレている相棒にぺしぺしと頭を叩かれながら、私は緩みそうな口角を必死に抑えた。

そんな中、【名前】さんの部屋のドアがガチャリと開き、ちゃんと服を着た【名前】さんが申し訳なさそうに出てきた。


「ごごごごごめんなさい！ううううっかりしてて…！」

「気にしないでください。すぐ忘れますね。」


【名前】さんを安心させるべくそう言ってみたけど、【名前】さんの下着が白だったことを忘れられるはずがない。



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イライ「え？部屋に入る前、天眼で未来が視えたんじゃないかって？………ま、まさか～…。」



結論：イライ・クラークはもしや確信犯…？