ここまでのあらすじ：
【名前】ちゃんが新しく荘園にやって来たモブ男君と付き合うことになったらしい。



「えええ！！？」


僕は純粋に驚いてみせた。


「ひどいよ【名前】ちゃん！それなりに付き合い長いのにさ、どうして教えてくれなかったわけ！？」

「あ…、あのぉ……、だから今こうして…」

「今じゃ遅いよぉ！」


頬を膨らませてプンプンと怒る僕を見た【名前】ちゃんは、どうしたものかとおろおろしている。そんな【名前】ちゃんを見た僕は、笑顔の裏腹どす黒い何かに包まれていった。


「まあいいや。
あ！でも代わりに、今度僕馴れ初め聞かせて？



約束、だよ？【名前】ちゃん。」



そう言いながら【名前】ちゃんの細い小指を無理やり僕自身の小指に絡ませ、真面目な彼女と約束をした。



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「【名前】ちゃんってホント真面目だよね～。律儀に僕との約束守ってくれてさぁ。ホント、【名前】ちゃんのそんなところ好きだなぁ。」


自室で【名前】ちゃんと向き合う僕はいつも通りの笑顔だ。バーナードが褒めてくれたあの笑顔を【名前】ちゃんに向けている。だけど対する【名前】ちゃんは、涙をポロポロと流しながら椅子をガタガタ鳴らして暴れ、縛り付けられた手足の拘束を必死に解こうとしている。


「モ、モートンさん…、お願いです…！離してください…！」

「え～？やだぁ！」


口を尖らせながらそう言うと、【名前】ちゃんの顔を覗き込むように顔を近付けた。そして【名前】ちゃんを安心させるようにニッコリ笑ってあげる。


「僕はね、いつだって主役がいいんだ。
…だから引きずり下ろしちゃおうかな？



【名前】ちゃんにとっての今の主役を」



そう言いながら【名前】ちゃんの目の前で硫酸アンモニウムの入った小瓶をちらつかせた。





程なくして【名前】ちゃんはモブ男君をフったらしい。



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マイク「（【名前】ちゃんはホント優しい子だよね…。）」



結論：マイク・モートンは【名前】のことを理解している。