ここまでのあらすじ：
【名前】君に用があったので、【名前】君の部屋をノックしたら、「はい、どうぞ」と言われたから入っていった。



「キャアアアァァァァーッ！！？」


そんな叫び声と同時に私の目に飛び込んできたのは、【名前】君の着替えている姿だった。それと同時に私目掛けて飛んできた本は見事命中し、顔全体に痛みが走った。
…とりあえず顔にぶつかってきた本をどかした。


「白か。予想通りだな。」

「みみみみ見ないでください！！」

「安心しろ。私の記憶力はあってないようなものだ。どうせすぐに忘れる。」


そう言うと【名前】君はどこかホッとした顔をした。そんな【名前】君の顔を見届けると口角を上げて笑顔を作り、「じゃあ後で」と言いながら部屋を出ていった。そしてその後、すぐ服をきちんと着た【名前】君が平謝りしにきたが、気にしていない旨を伝え、これで一件落着した。





それからというもの、彼女とゲームが一緒になると必ず聞くことがある。


「なあ【名前】君、今日の下着は白か？」



「今日ももしかして白なのか？」



「君も２０歳なんだから白ばかりでなく他の色も挑戦してみたらどうだ？」



「どうせ今日も白なんだろう。」





「早く忘れてくださあああああいっ！！！」



ある日、突然泣きながらそう叫んできた。


----------
ルカ「それにしてもあんたの下着の色がなんでこんなに気になるんだか…。
…はっ！もしかしたら【名前】君の下着の色は私の発明に大いにヒントがあるのでは…？」
トレイシー「絶対ちげー。」



結論：ルカ・バルサーは忘れてほしいことに限ってずっと覚えていた。