ここまでのあらすじ：
【名前】さんに用があったので、【名前】さんの部屋をノックした。「はい、どうぞ」と言われたから入っていった。



「キャアアアァァァァーッ！！？」


そんな叫び声と同時に僕の目に飛び込んできたのは、【名前】さんの着替えている姿だった。それと同時に僕目掛けて飛んできた本は見事命中し、顔全体に痛みが走った。
そして本がずるりと顔からずれ、パタンと床に落ちる。それにより【名前】さんと思いっきり目が合った。


「ひ……っ！……ご…、ごめんなさ………！」


【名前】さんは僕の目を見るなり、顔から血の気を引かせてカタカタと震え出しながらそう言った。それを見た僕はくるりと１８０度回転し、その状態でドアを閉めた。そして何食わぬ顔で部屋へ帰っていった。



その後部屋にいると、今度は僕の部屋のドアからノック音がした。恐る恐るドアを開けると、相変わらず青白い顔をした【名前】さんが立っていた。


「ごごごごごめんなさい…！てててテンパっちゃって…、それで咄嗟に近くにあった本を投げちゃって…」

「……気にしてませんよ。」

「ほ、ほほほホントですか…！？じゃ、じゃあなんでそんなゴミを見るような目をしてるんですか…！？」

「【名前】さんって何気に失礼な事言うときありますよね。」


そう対応しつつ、青白い彼女の顔をまじまじと観察した。観察しながら彼女はどんな化粧が似合うだろうと想像すると、大いに滾った。





…ところで、なぜ僕は本を投げつけられたんだっけ？



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イソップ「（その後【名前】さんを部屋に帰すと、青白い【名前】さんの顔を思い浮かべながら自室のティッシュの残量を確認した。）」



結論：イソップ・カールにとってみれば、着替え姿なんてどうでもいい。