02:逃げるのに必死系女子
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(ギャグですが、流血表現がありますのでご注意を!)
「なるほど。考えたなイソップ。」
おずおずと注射器で自分自身の治療する私を見て、ほっぺたを赤く腫れ上がらせたサベダーさんはそう言い、カールさんは相槌を打つかのようにコクとうなずいた。
「……ご、ごめんなさい…。」
「………気にすんな。」
心配してわざわざ治療しに来てくれたというのに平手打ちかました挙句、注射器使って自分で治療し始めるなんてめちゃくちゃ怒ってるのでは…?そう思って勇気を持って謝罪してみたところ、言葉の前の沈黙がすごく気になってしまった…。
…そ、その沈黙には…、どれほどの怒りが込められているんだろう…。
………というか…、サベダーさんが私に怒る理由なんて何もさっきの平手打ちやわざわざ来てくれたのに自分で治療をし始めたことだけじゃないんだった…。この数時間ですんごいやらかしちゃった感がある…。
……じゃあ、あの沈黙には計り知れない怒りが込められているのでは…?
そんなことを考えてしまった私は恐怖からまたプルプルと震えが出てきてしまった。その上顔からは血の気が引いていき、なぜか自然と白目になってしまう…。
「…落ち着け【名前】。そんなんじゃ手元狂うぞ。」
呆れ顔でそう言われたものの、私は余計に落ち着けなかった。とはいえ、セカンドチェイスに備えるためにも早く治療しなければならないので、私は2人の視線を受けないよう物陰に隠れて治療を行ってみることに。
でもたぶん、そんな私の様子は怪しかったんだろう。顔は見えなくてもサベダーさんから呆れたようなオーラを感じる…。
「いや、なんで物陰に隠れる必要があんだ?」
「あなたが見るから治療に専念できないんですよ。」
そのオーラのまま呆れた声色でそう言ったサベダーさんに対し、まるで私の気持ちを代弁するかのようにカールさんがそう言ってくれていた。ホントその通りなんだけど、たぶんサベダーさんにはこの気持ちが理解できないんだろうな…。その証拠にめっちゃ怪訝な顔でこっちを見ている…。
気持ち悪い奴とか思われてるのかな…?その視線にそう恐怖していたその時、モートンさんから暗号機を1台上げた旨を伝えるチャットが飛んできた。
「…残り1台ですね。」
「だな。」
「早くモートンさんと合流して解読しないとですね。」
「いや、お前はとっとと治療終わらせてくれ。もしここにジョゼフ が来たらセカチェが始ま…ーー」
「ーー誰がジジイだって?」
もはや4通電確定のだろうと油断しきっていた私たちの耳にそんな低く禍々しい声が聞こえてきた。そんな声に私たち3人は同時に冷や汗を垂らしながら顔を曇らせる。そして3人揃ってゆっくり声の方へと顔を向けてみると……、
……ものすごく怒ってるジョゼフさんがこちらに近付いてきていた。
「うっ!!」「げっ!!」「ひっ!!」
いくつもの青筋を浮かべたジョゼフさんに驚いた私たちは思わず短く悲鳴をあげた。だけどなぜかそれと同時に私の腕にグリっと痛みが走る。これに、ん?と疑問に感じて腕を見てみると、注射していた場所から血が噴水のようにプシャーッと沸き上がってきてい……
……
……
………って、
「ミャアアアァァァァーッ!!?」
自分の腕から吹き出てくる血に恐怖した私は、恐怖して思わずそう叫ぶ。だからその声に驚いた3人が「ん?」と声を揃えて一斉に私の方へ顔を向けた。だけど顔を向けた瞬間3人とも肩を大きく揺らして驚いていた。
「【名前】!?」
「【名前】君!?」
「ななな何やってるんですか!?」
あああ!今更になって気付いた!たぶんジョゼフさんに驚いた拍子に手元が狂ったんだ!
この惨状の原因にそう気付いた私は顔を青ざめさせつつ助けを求めようと改めて3人の方を見た。だけど、次の瞬間には更に顔を青ざめさせることとなる。
だって、3人もの男性に注目を浴びるだなんて…、男性不信の私からしたらとんでもなく恐怖を覚えるわけで…ーー
「キャアアアァァァァーッ!!!」
「まっ、待て【名前】っ!!!」
私は恐怖に耐え切れず白目をむいて叫んだ。そして相変わらず噴水のように血が吹き出てくる腕を携えながら制止するサベダーさんに構うことなくその場から猛スピードで逃げ出したのだった…。
「ジョゼフさんが急に現れるから!」
「僕のせいっ!?」
「なるほど。考えたなイソップ。」
おずおずと注射器で自分自身の治療する私を見て、ほっぺたを赤く腫れ上がらせたサベダーさんはそう言い、カールさんは相槌を打つかのようにコクとうなずいた。
「……ご、ごめんなさい…。」
「………気にすんな。」
心配してわざわざ治療しに来てくれたというのに平手打ちかました挙句、注射器使って自分で治療し始めるなんてめちゃくちゃ怒ってるのでは…?そう思って勇気を持って謝罪してみたところ、言葉の前の沈黙がすごく気になってしまった…。
…そ、その沈黙には…、どれほどの怒りが込められているんだろう…。
………というか…、サベダーさんが私に怒る理由なんて何もさっきの平手打ちやわざわざ来てくれたのに自分で治療をし始めたことだけじゃないんだった…。この数時間ですんごいやらかしちゃった感がある…。
……じゃあ、あの沈黙には計り知れない怒りが込められているのでは…?
そんなことを考えてしまった私は恐怖からまたプルプルと震えが出てきてしまった。その上顔からは血の気が引いていき、なぜか自然と白目になってしまう…。
「…落ち着け【名前】。そんなんじゃ手元狂うぞ。」
呆れ顔でそう言われたものの、私は余計に落ち着けなかった。とはいえ、セカンドチェイスに備えるためにも早く治療しなければならないので、私は2人の視線を受けないよう物陰に隠れて治療を行ってみることに。
でもたぶん、そんな私の様子は怪しかったんだろう。顔は見えなくてもサベダーさんから呆れたようなオーラを感じる…。
「いや、なんで物陰に隠れる必要があんだ?」
「あなたが見るから治療に専念できないんですよ。」
そのオーラのまま呆れた声色でそう言ったサベダーさんに対し、まるで私の気持ちを代弁するかのようにカールさんがそう言ってくれていた。ホントその通りなんだけど、たぶんサベダーさんにはこの気持ちが理解できないんだろうな…。その証拠にめっちゃ怪訝な顔でこっちを見ている…。
気持ち悪い奴とか思われてるのかな…?その視線にそう恐怖していたその時、モートンさんから暗号機を1台上げた旨を伝えるチャットが飛んできた。
「…残り1台ですね。」
「だな。」
「早くモートンさんと合流して解読しないとですね。」
「いや、お前はとっとと治療終わらせてくれ。もしここに
「ーー誰がジジイだって?」
もはや4通電確定のだろうと油断しきっていた私たちの耳にそんな低く禍々しい声が聞こえてきた。そんな声に私たち3人は同時に冷や汗を垂らしながら顔を曇らせる。そして3人揃ってゆっくり声の方へと顔を向けてみると……、
……ものすごく怒ってるジョゼフさんがこちらに近付いてきていた。
「うっ!!」「げっ!!」「ひっ!!」
いくつもの青筋を浮かべたジョゼフさんに驚いた私たちは思わず短く悲鳴をあげた。だけどなぜかそれと同時に私の腕にグリっと痛みが走る。これに、ん?と疑問に感じて腕を見てみると、注射していた場所から血が噴水のようにプシャーッと沸き上がってきてい……
……
……
………って、
「ミャアアアァァァァーッ!!?」
自分の腕から吹き出てくる血に恐怖した私は、恐怖して思わずそう叫ぶ。だからその声に驚いた3人が「ん?」と声を揃えて一斉に私の方へ顔を向けた。だけど顔を向けた瞬間3人とも肩を大きく揺らして驚いていた。
「【名前】!?」
「【名前】君!?」
「ななな何やってるんですか!?」
あああ!今更になって気付いた!たぶんジョゼフさんに驚いた拍子に手元が狂ったんだ!
この惨状の原因にそう気付いた私は顔を青ざめさせつつ助けを求めようと改めて3人の方を見た。だけど、次の瞬間には更に顔を青ざめさせることとなる。
だって、3人もの男性に注目を浴びるだなんて…、男性不信の私からしたらとんでもなく恐怖を覚えるわけで…ーー
「キャアアアァァァァーッ!!!」
「まっ、待て【名前】っ!!!」
私は恐怖に耐え切れず白目をむいて叫んだ。そして相変わらず噴水のように血が吹き出てくる腕を携えながら制止するサベダーさんに構うことなくその場から猛スピードで逃げ出したのだった…。
「ジョゼフさんが急に現れるから!」
「僕のせいっ!?」