09:謝罪しまくる系女子
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(少しばかりの下ネタ注意)
白目をむいた目から涙が滲んでくる。
……だって…、男性しかいない空間に男性不信である私が一人で立ち向かおうだなんて…、難易度高すぎると思わない…?
……うん。すごく思う。ものすごく思う…!
でも…、散々迷惑かけちゃったわけだしちゃんと謝っておかないと、と自分を奮い立たせる。そして震える足をどうにか無理やり動かしドアへ辿り着いた瞬間、触れてもないのにドアが勝手に開いた。
「………………不用心ですね【名前】さん。」
……開いたドアの前にはゴミを見るような目をしたカールさんが立っていて、カールさんはそのゴミを見るような目のままそう一言言った。
……いや、言われた言葉なんてとどのつまりどうでもいい。問題なのは目の前に、至近距離に男性が立っているということで………
「キャアアアアアァァァァァァーッ!!!」
一際大きな叫び声をあげた私は咄嗟に手を大きく開いて構える。そしてそれを振り下ろすと、パチィンという乾いた音が鳴り響いた。
----------
「ごめんなさい…!」
そう深々と頭を下げながら濡れタオルを差し出す。その先には案の定というのか頬っぺたを真っ赤に腫れ上がらせたカールさんがいるわけで…。恐る恐る顔を上げてカールさんの様子を見てみると、相変わらずゴミを見るような目で頭を下げる私を見下ろしているカールさんの顔が目に入った。
「ヒイィィッ!」
「…見てただけですが。」
…ウ、ウソだ…っ!あの目は私を殺す方法を考えている目だった…っ!
一度そう考えてしまうと白目をむいた目からは涙が溢れ出してきてプルプルと震えてしまう。そんな私の様子を見てカールさんはマスクの下でハァとため息を吐いた。
「廊下を歩いていたらバーボンさんに会いまして。【名前】さんが何か言いたいらしいとお伺いしたんで部屋までやって来たんです。
………鍵が、開いていたので不審に思い勝手に開けました。失礼しました。」
そう言いながら私から濡れタオルを受け取ったカールさんは腫れた頬っぺたに濡れタオルを当てる。その行動をどこかホッとしながら見ていた私だったけどすぐにハッとした。
「とととととんでもないっ!カールさんがお謝りになることだなんて何にもないです!
むしろ!こちらが!本当に!ごめんなさいっ!!」
「【名前】さんが男性を攻撃するだなんて今に始まったことじゃないので気にしませんよ。」
「そ、それももちろんそうなんですが…、協力狩りで多大なるご迷惑をおかけしてしまったと聞いて…」
頬っぺたに濡れタオルを当てたまま淡々と話すカールさんにおずおずとそう言うと、なぜかきょとんとしていた。それを見て私もきょとんとしたけれど…、これはもしかしたら自分が何をしでかしたかきちんと説明してみろというカールさんのいじわるなのかもしれないと思い直しておずおずと口を開く。
「……そ、その…、私が酔っ払って殺し文句を言ったり、だ……だだ抱きついたり…したと……聞きまして…」
自分で自分がやらかしたことを言う恥ずかしさとやらかしたことへの恐怖とで思わず震えが出てきながら血の気が引いたり熱が集まったりを繰り返す。でもどうにかそこまで言うと、カールさんがしばらくの沈黙の後「ああ、」と一言言った。
「……虚ろな目で…、でも随分と惚けた顔で僕のことしかわからなくなるくらい壊してくれとおっしゃってました。」
「え゛っ!?」
ウソだと信じたいけど…、カールさんは冗談を言うような人ではない…。つまり…、言っていたのかそんなことを…!捉え方によっては官能的にも捉えられるようなとんでもないセリフを!そう思うと再び白目をむいては自分自身の愚行にわなわなと震えてしまう…!だけどハッと我に返ってカールさんの顔を見た瞬間、顔に熱が集まって来てダラダラと冷や汗が噴き出てきた。
「ち…っ!違うんですよ!?こ、この私のことです!「壊してくれ」とは官能的な意味のことではありませんから!」
「………はい。」
「ふ…っ!普段からそんな卑猥なことを考えてるわけではありませんからね!」
「何も言ってませんが。」
「あれは酔っ払った時に出てくる別人格です!きっとそうです!たっ、たまに図書ルームで借りてくる恋愛小説に官能的な表現があるだけで!普段から卑猥なことを考えてるわけじゃありませんから!」
「男性不信であるあなたが恋愛小説を読むことにも驚きましたが、そんな表現があるものを読むんだとすごく驚きました。」
「ヒィィっ!ち、違うんですよっ!そこを読まないと話の展開がわからないから仕方なく読んでるだけで別にドキドキしちゃってませんから!」
「【名前】さん…、もう話されない方がいいと思います。」
くうぅ…っ!ご、ごもっとも…!痴女なんかじゃないことをアピールしようと話せば話すほど墓穴を掘ってる気がする…!
現に今、目の前のカールさんはゴミを見るような目で私を見ているんだけど…!
白目をむいた目から涙が滲んでくる。
……だって…、男性しかいない空間に男性不信である私が一人で立ち向かおうだなんて…、難易度高すぎると思わない…?
……うん。すごく思う。ものすごく思う…!
でも…、散々迷惑かけちゃったわけだしちゃんと謝っておかないと、と自分を奮い立たせる。そして震える足をどうにか無理やり動かしドアへ辿り着いた瞬間、触れてもないのにドアが勝手に開いた。
「………………不用心ですね【名前】さん。」
……開いたドアの前にはゴミを見るような目をしたカールさんが立っていて、カールさんはそのゴミを見るような目のままそう一言言った。
……いや、言われた言葉なんてとどのつまりどうでもいい。問題なのは目の前に、至近距離に男性が立っているということで………
「キャアアアアアァァァァァァーッ!!!」
一際大きな叫び声をあげた私は咄嗟に手を大きく開いて構える。そしてそれを振り下ろすと、パチィンという乾いた音が鳴り響いた。
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「ごめんなさい…!」
そう深々と頭を下げながら濡れタオルを差し出す。その先には案の定というのか頬っぺたを真っ赤に腫れ上がらせたカールさんがいるわけで…。恐る恐る顔を上げてカールさんの様子を見てみると、相変わらずゴミを見るような目で頭を下げる私を見下ろしているカールさんの顔が目に入った。
「ヒイィィッ!」
「…見てただけですが。」
…ウ、ウソだ…っ!あの目は私を殺す方法を考えている目だった…っ!
一度そう考えてしまうと白目をむいた目からは涙が溢れ出してきてプルプルと震えてしまう。そんな私の様子を見てカールさんはマスクの下でハァとため息を吐いた。
「廊下を歩いていたらバーボンさんに会いまして。【名前】さんが何か言いたいらしいとお伺いしたんで部屋までやって来たんです。
………鍵が、開いていたので不審に思い勝手に開けました。失礼しました。」
そう言いながら私から濡れタオルを受け取ったカールさんは腫れた頬っぺたに濡れタオルを当てる。その行動をどこかホッとしながら見ていた私だったけどすぐにハッとした。
「とととととんでもないっ!カールさんがお謝りになることだなんて何にもないです!
むしろ!こちらが!本当に!ごめんなさいっ!!」
「【名前】さんが男性を攻撃するだなんて今に始まったことじゃないので気にしませんよ。」
「そ、それももちろんそうなんですが…、協力狩りで多大なるご迷惑をおかけしてしまったと聞いて…」
頬っぺたに濡れタオルを当てたまま淡々と話すカールさんにおずおずとそう言うと、なぜかきょとんとしていた。それを見て私もきょとんとしたけれど…、これはもしかしたら自分が何をしでかしたかきちんと説明してみろというカールさんのいじわるなのかもしれないと思い直しておずおずと口を開く。
「……そ、その…、私が酔っ払って殺し文句を言ったり、だ……だだ抱きついたり…したと……聞きまして…」
自分で自分がやらかしたことを言う恥ずかしさとやらかしたことへの恐怖とで思わず震えが出てきながら血の気が引いたり熱が集まったりを繰り返す。でもどうにかそこまで言うと、カールさんがしばらくの沈黙の後「ああ、」と一言言った。
「……虚ろな目で…、でも随分と惚けた顔で僕のことしかわからなくなるくらい壊してくれとおっしゃってました。」
「え゛っ!?」
ウソだと信じたいけど…、カールさんは冗談を言うような人ではない…。つまり…、言っていたのかそんなことを…!捉え方によっては官能的にも捉えられるようなとんでもないセリフを!そう思うと再び白目をむいては自分自身の愚行にわなわなと震えてしまう…!だけどハッと我に返ってカールさんの顔を見た瞬間、顔に熱が集まって来てダラダラと冷や汗が噴き出てきた。
「ち…っ!違うんですよ!?こ、この私のことです!「壊してくれ」とは官能的な意味のことではありませんから!」
「………はい。」
「ふ…っ!普段からそんな卑猥なことを考えてるわけではありませんからね!」
「何も言ってませんが。」
「あれは酔っ払った時に出てくる別人格です!きっとそうです!たっ、たまに図書ルームで借りてくる恋愛小説に官能的な表現があるだけで!普段から卑猥なことを考えてるわけじゃありませんから!」
「男性不信であるあなたが恋愛小説を読むことにも驚きましたが、そんな表現があるものを読むんだとすごく驚きました。」
「ヒィィっ!ち、違うんですよっ!そこを読まないと話の展開がわからないから仕方なく読んでるだけで別にドキドキしちゃってませんから!」
「【名前】さん…、もう話されない方がいいと思います。」
くうぅ…っ!ご、ごもっとも…!痴女なんかじゃないことをアピールしようと話せば話すほど墓穴を掘ってる気がする…!
現に今、目の前のカールさんはゴミを見るような目で私を見ているんだけど…!