06:生存力ある系女子
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「まあとりあえずさ、とっとと残り一台解読して逃げようか。」
キャンベルさんがそう提案してきた。
確かに…。
ハンターが気絶してる間に脱出なんてなんだか気が引ける気はするけど、背に腹は代えられない。
そしてそう思ってたのは私だけじゃなかったらしく、フィオナもクラークさんも賛成していた。
「あ!そういえば…」
フィオナは何か閃いたかのようにそう言うと、近くにあった道具箱を漁りだした。
「どうしたんですか?」
そんな疑問を投げかけるクラークさんにきょとんとする私とキャンベルさん。
そんな私たちにフィオナは「フフフ~」とかわいらしいけど何か企んだかのような笑いをしている。
そして「じゃ~ん!」と言いながら上へ掲げたのは地図だった。
「今日の私地図運いい!そして地図運良くてこんなにうれしいことはないや!」
「それ、ライリーさんの前で言っちゃいけませんよ。」
そう談笑してるみんなを見て察しの悪い私は首をかしげてたけど、なんとなく横たわるリッパ―さんを見て気付いた。
「そうか!それで私が結界護符貼れば…」
「そう!スピード解読できるわけ!」
そう言って「はい♡」とフィオナに地図を渡された。
私はそれを念のため3枚に切り分け、その内の1枚を近くの暗号機に結界護符として貼り付け、それをみんなで解読した。
だけどここで一つ誤算が…。
「う……っ…!」
血の気を引かせ涙を浮かべながら頭をふらふらさせる私。
「……【名前】さん…、君そういえば男性不信だから僕らと一緒に解読すると解読スピード10%ダウンだっけ?」
「重ね掛けもありでしたっけ?」
「ってことは20%ダウン?」
そう。
私は荘園の主におもしろがられてこんな余計なマイナスの能力をつけられている。
それにより現在私は思いっきり足を引っ張ってるわけで…。
「よければゲート待機されていてはいかがでしょう?」
「そうよね。結界護符のおかげで解読超早いし。」
「ご……、ごめんなさい…!」
私は情けなくもお言葉に甘えてフラフラしながらゲートへと向かった。
ちょうどゲートに着いた頃にサイレンが鳴り響いた。
なのでそのままゲートの解錠を行う。
そしてゲート解錠に成功し、ゲートが開きだした頃に解読してくれていた3人がやって来た。
「やった!4逃げね!」
「4逃げなんて私初めてかも!」
「まあ4逃げなんてなかなかできるもので……」
4逃げにキャッキャッとはしゃぐ私とフィオナにクラークさんが何か言おうとしてたけど、急に顔をそらされる。
その行動に少しビクッとしたけど、よくよくクラークさんを見てみると少しだけ見える顔の肌が赤くなってるような…。
あと、ものすごく横から視線を感じる。
そしてこの視線はものすごく身に覚えがある…。
その視線の元をバッと見てみると、やっぱりキャンベルさんがじっと見ていた。
「な…なな……何でしょう…か……?」
「……胸元…、帰るまでに隠しておくようにね。」
……
……
……そういえば私、服が破れて谷間が丸見えに…。
そしてずっとこのまま男の人と行動してたの私…?
そう思うと瞬間的に体中から顔へ熱が集まった。
かと思えば次は血の気がサーっと引いていき……
「キャアアアァァァァーッ!!!」
「グフッ!!」
「ガッ!!」
私はとっさに切り分けた残り2枚を退魔護符に変えてクラークさんとキャンベルさんに投げつけてしまった。
そして我に返りまたやらかしてしまったと半泣きになる中、フィオナが呑気に「すご~いっ!」と拍手していた。
ちなみにリッパーさんがその後どうなったかなんて、知らない…。