06:生存力ある系女子
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夜。
むさ苦しくて人をバカにしたような笑い声が響き渡った。
というのも、いつも通り一部の男性サバイバーが飲んでいてとある出来事に爆笑したから。
そのとある出来事というのが、
「信号銃で撃たれたって!」
「それで顔面煤だらけだったのかよ!」
「しかもドアに挟まれたって!」
「体の真ん中に赤い線ができてましたもんね!」
…そう。僕のこと。
ゲーム終了後、なぜ顔が煤だらけになってたかを聞かれたから【名前】さんに信号銃を撃たれたからだと説明するとこの反応だ。
それにしても…、今までは退魔護符を投げつけてきたり平手打ちしてきたりというのものだったけど、まさかドアで挟んだり信号銃で撃ってくるとは思わなかったな…。
まあでも、僕も悪かったから仕方がないか。
必死になりすぎてデリカシーを欠いていたと思うし。
だって、普段首元までボタンを閉めてるはずの【名前】さんの胸元がぱっくり開いてたんだ。
恥ずかしがり屋の彼女のことだから早く教えてあげないといけないと思ったら必死になってね。
………でも、
それ以前に早く言わなければ他の人に見られるっていう焦燥感があったかもね。
ただでさえイライとリッパーには見られてたんだし…。
…僕は独占欲が強い方なんだ。
そういえば【名前】さん、今日大変だったけどちゃんと眠れてるのかな…なんて考えてたら不意に「つーかよ…」と声をかけられた。
「信号銃で撃たれるほどのことって、何したんだよ?」
そんな言葉にピクッと僕は反応してしまう。
「………………………。
……………何が?」
「待てコルアァ!」
「なんだその間はァ!?」
「こっち見ろ!!」
「【名前】ちゃんに何したァ!?」
…ヤバイ。
何人かが殺気立ってきてる。
もしここで事故とはいえ【名前】さんの胸を掴んでしまったなんて言ったらえらい目に遭う。
でも、はぐらかし方が下手すぎた。
僕が何かしてしまったということには気付かれてるな…。
殺気立った奴らは僕を取り囲み、僕は迫りくる戦いに向けて磁石を用意した。
【探鉱者は焦ってた】