06:生存力ある系女子
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「大丈夫ですか【名前】さん!?」
「何今の叫び声!?」
自分でも状況が掴めず泣きながら困惑してるところへ、鼻の下に血の跡があるクラークさんと煤で顔が汚れてるキャンベルさんがやって来た。
だけど二人は思わず固まってしまっている…。
だって二人の目の前には、相変わらず時折ピクピク痙攣させながら横たわるリッパーさんと血の気を引かせながら泣いている私がいるんだもん…。
「…えぇ…と…。
どういう状況ですかこれ?」
「地図が…!地図がぁ…!
地図に霊力入っちゃってリッパ―さんがぁぁ…!」
私は混乱しまくってて思うように説明できず、二人は疑問符を浮かべながら首をかしげていた。
「…とりあえず立てる?」
「そうですね。とりあえずここから離れましょう。」
状況を掴めない二人はとりあえず私をリッパ―さんから遠ざけようとしてくれたのか、そう言いながら近寄ってきた。
しかし私はリッパ―さんにトラウマを抉られた上なぜか退魔護符を作成できたので混乱状態なわけで……
「イヤアアアァァァァーッ!!!」
「「ブッ!」」
右手でクラークさんを、左手でキャンベルさんを同時に平手打ちしてしまった…。
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「えぇ~!すごい【名前】ったら!地図を御札代わりに使えるだなんて!
今後もし御札忘れてもこれからはもう大丈夫ね。」
「論点そこじゃないですよフィオナ。」
笑いながら泣きじゃくる私の鼻を指でツンとタッチしてそう言うフィオナに左のほっぺたを赤く腫れあがらせたクラークさんがツッコミを入れている。
そんなツッコミに「そうよね」とフィオナは真剣な顔をする。
「女の子のトラウマをほじくるなんて最低だわ…!」
「ええ…!許せません…!」
「一回落ち着こうか君たち。」
今度は右のほっぺたを赤く腫れあがらせたキャンベルさんがそう言う。
それもそのはず…。
フィオナは扉の鍵を構え、クラークさんはポッポさんに何か指示を出して今にも気絶してるリッパ―さんに襲い掛かろうとしているから。
「おおお落ち着いてください二人とも!私はこの通り大丈夫ですから!」
フィオナとクラークさんを落ち着かせようと私は元気だとアピールするためにガッツポーズをしてみせる。
でも、それを見たみんなはなぜか目を細めてじっと見てくるので私は「何で!?」と驚いてしまう。
「いや…、なんか…」
「弱弱しいガッツポーズだなぁって…」
「ねぇ。」
……あ。
みんな揃ってしてるあの顔は呆れ顔なのか…。
そしてなんか前にもこんなこと言われたような…。
私、もしかして荘園ではもやしキャラって思われてるんだろうか…。
そう思うと白目をむきながら苦笑いをするしかなかった私であった…。
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「まあ今回のことで私なんて退魔護符がないと無能だって自分でも痛感しましたので…。」
「「「生存力はすごいけどね。」」」