05:戦犯かます系女子
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もしかしたら標的がなぜか鼻血を出しながらダウンしたクラークさんに変わるのでは…と心配だったけど、どうやら標的は私のままのよう。
そんなわけで相変わらず目にステッキとリモコンが刺さってるリッパーさんに追いかけ回されていた。
ちなみにポッポさんは私の頭を翼でなでなでするかのような動きをした後、クラークさんの元へ帰っていった。
遠目からポッポさんがクラークさんをつついて起こしてるのが見えたけど、なんだかものすごく雑に見えたのは気のせい…?
「何を考えてるんです……かッ!!?」
ちょうど板の所で振り下ろされる刃。
私が板を先倒しすると思ったんだろうか。
幸い先倒ししなかったので振り下ろされた刃は空振りとなった。
ーーしめた!
リッパーさんが板の中に入った瞬間を見計らい、板を倒した。
「ぐ…!!」
痛がるリッパーさんを尻目にダメ元で女神像の所まで逃げていった。
ダメ元だったのに女神像まで逃げ切れた私はリッパ―さんとの距離を確認する。
結構距離が取れてることを確認すると、とりあえず何か身を守る物をと近くの道具箱を漁ってみた。
そしたらなんと…!
「マーサの信号銃!!」
いいものを当てたと顔がパァーと明るくなってしまった。
だけど、次第に大きくなる心音にせっかく明るくなった顔は曇っていく…。
「ヘアッ!!」
「キャッ!!」
今度こそ私を仕留めようと再び振り下ろされる刃。
それを横に飛び避けることでどうにか寸前でかわし、そのままくるくると転げこんだ。
そして足で踏ん張って上体を起こすと、こちらを見下すように見ているリッパ―さんが目に入ってきた。
「なかなかすばしっこいですね【名前】さん…。
路上生活が貴女を逞しくしたんでしょうか?」
そう言って再びリッパーさんは刃を大きく振りかぶった。
ーーしまった!霧の刃だ!
そう思ったけど、上体を起こしたばかりの私にはそれを避ける術がなく、一発攻撃を食らうしかないと覚悟を決めた。
でもリッパ―さんは「グッ…」と言う声と共に体を前に倒し、俯かせた顔を手で支えながらユラユラ動いている。
これはスタンを受けた時の…?
でもなんでスタンしてんの?
そんな疑問を抱いていると、リッパ―さんからポロっと磁石が落ちてきたのが見えた。
「逃げて【名前】さん!」
そんな声がした方を見てみると、キャンベルさんの姿が見えた。
キャンベルさんのおかげかと気付いた私は立ち上がって一礼すると強ポジ目指して逃げようとする。
「そっちじゃない!」
そんな声と共に背中に磁石が貼り付き、ビュンとどこかに引っ張られた。
引っ張られた拍子に背中からドンとキャンベルさんにぶつかってしまったけど、どうやら受け止めてくれたよう。
「病院内でチェイスした方が……………」
私を受け止めたキャンベルさんがなぜかピタッと固まってる気がする。
そして胸に感じる違和感はなんだろう…。
私はゆっくりと胸を確認してみた。
すると目に入ってきたのは誰かにしっかり掴まれた私の胸…。
次はゆっくり後ろを振り向く。
そしたら気まずそうな顔をしたキャンベルさんの顔が……。
「……………ごめん」
「……………。
キャアアアァァァァーッ!!!」
私は持っていた信号銃をキャンベルさんの顔面目掛けて発射してしまった。
「ヘァ…。何してんでしょうあの二人。」